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四月馬鹿に寄せて――。

2018/04/01 9:11 閲覧数(482)
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 俺は神経質なわりにアガるということが存外すくない人間だが(ま、たいそうな舞台に立つこともないのだけれど)、草野球の試合だけは別の話で、土壇場好機の打席ではどうバットを振ったらいいのかわからなくなるくらい緊張する性質だ。守備位置後方の飛球に慌て、情けなくなるくらい球際に弱い二塁手だった。
 が、実生活の瀬戸際にはけっこう強いかもしれない。八王子から三鷹に引っ越す際の礼金敷金等々諸々の資金は競輪で稼いだ。たしか取手のダービー・トライアル戦で、萩原操と佐久間重光の三重ワンツー車券か、どっちかの頭車券だったと記憶する。三鷹から川口に移る費用は立川ダービーで捻出した。車券ではないが期間中のある「錬金術」によってぎりぎり何とかしたのものだ。
 球際に弱い俺だが、瀬戸際には強い――。そう妄信しながらここまで来た。
 最近は鳴かず飛ばずだった「タカラクジトウセンキン」の銀行振込が徐々に増えている。ロト6の千円、ジャンボ・ミニの一万円がいいとこだが、これは吉兆ではなかろうか。
 ほんとに瀬戸際に強いなら、そろそろだろう――と期待する俺が居て、半端もの偽物の俺が六十年以上も路頭に迷わず、喰えて笑っていられるのだからツキの総量は費消ずみ――と諦めている俺も居る。
 もしドカンと当たったら――? いろいろプランは頭の中にあるが、これだけは決めている。
 グエル公園の近くに宿を借り、タイルのベンチに座ってぼんやりするのを日課とした一ヵ月を過ごすのだ。
 おい宝くじ、当たってチョーダイ――!
 

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