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2018年打ち納め、SG第33回スーパースター王座決定戦展望

2018/12/31 8:53 閲覧数(938)
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皆様、おはようございます。

いよいよ大晦日の朝を迎えました。
スーパースターフェスタ、そして2018年のオートレースは、今日、総決算を迎えます。

王座決定戦の発走予定時刻は17時10分。完全にナイター仕様で行われる事になると見て良いでしょう。
ナイター照明の下、漆黒の闇の中にオーバルの形だけが明るく浮かび上がり、2018年の掉尾を飾るに相応しい、10周回の壮絶バトルが繰り広げられる事でしょう。

4日間の激闘を経て、今年最後の覇を競うベスト8が出揃いました。
以下に、トライアル4日間を経ての上位8選手の順位(=王座戦の枠番選択順)と、選択した枠を列挙します。

1位:永井大 7.00(28点/4走) ⇒1枠
2位:青山周 6.75(27点/4走) ⇒3枠
3位:池田政 6.33(19点/3走) ⇒2枠
4位:木村武 6.25(25点/4走) ⇒4枠
5位:高橋貢 6.00(24点/4走) ⇒5枠
6位:丹村飛 5.75(23点/4走) ⇒6枠
7位:鈴木圭 5.00(20点/4走) ⇒8枠
8位:新井恵 5.00(20点/4走) ⇒7枠

という事で、上位も混戦となったトライアル戦を1位で通過した永井大が「1枠」を選択。次いで、2位通過の青山周が「3枠」を選択。3位の池田政が「2枠」を選択し、4位の木村武以降はその枠番通り・・・となるかと思われたところ、7位通過の鈴木圭が「8枠」を選択する形となりました。

それではここから、本題に入っていく事にします。


【川口12R:SG第33回スーパースター王座決定戦】(10周回・5100m)

※選手名以下は、トライアル4日間の成績。
 [走路状態] 着順(レース番号・枠順)試走タイム/本走タイム、ST(スタートタイミング)


①永井 大介 (川口)

初日[良] 1着(11R3枠)3.26/3.376、ST=06
2日[良] 1着(12R5枠)3.24/3.322、ST=05
3日[良] 5着(11R3枠)3.26/3.390、ST=10
4日[良] 5着(12R3枠)3.29/3.363、ST=11

トライアル戦1位通過、どの枠でも選べる状況で選んだ枠は「1枠」。イメージとしては、3枠か4枠あたりを選んでもおかしくないところではありますが、それでもこの「1枠」の選択は、現状を思えば最適と思われます。3日目、4日目と、3枠という絶好枠からスタートで先手を取れず、一抹の不安を覚えたかもしれません。あの鈴木圭が、秋のビッグレース戦線、全て枠番選択順1位の状況で、SGグランプリで4枠、プレミアムカップで2枠を選び、それぞれスタート先手を取れず勝利を逸し、その後のSG全日本選抜、「3度目の正直」で1枠を選んでスタート先行から10周回を押し切って優勝をもぎ取ったように、スタート争いが紙一重で熾烈を極める今のビッグレース優勝戦において、1枠は文字通り「ポールポジション」と言えるような気がします。永井大自身も1枠からの実績も十分で、様々な要素を勘案しての1枠、「王座奪還」への最短ルートを選択したと見ます。


②池田 政和 (川口)

初日[良] 他落(11R8枠)3.28/-.---、ST=05
2日[良] 3着(12R3枠)3.25/3.341、ST=06
3日[良] 2着(11R6枠)3.26/3.383、ST=10
4日[良] 4着(11R1枠)3.28/3.363、ST=08

初日の他落被害から、よくここまで立て直し、王座戦への進出を決めてきました。2日目以降も機力は十分で、展開が向けば脅威の1車となります。ただ、現実問題として、①永井大と③青山周という、全国屈指のスタート巧者に挟まれる形となった事は、やや序盤の展開においての不安を感じさせます。勿論、枠番選択においては、より内を確保しておいた方が勝利に近いという思いの下ではあると思いますが、この2人がペースを掴むと、さすがにそれを追走、或いは逆転というところまでは厳しいのでは、という印象です。


③青山 周平 (伊勢崎)

初日[良] 4着(11R1枠)3.28/3.385、ST=08
2日[良] 1着(11R2枠)3.28/3.361、ST=09
3日[良] 1着(12R2枠)3.25/3.349、ST=04
4日[良] 7着(11R5枠)3.26/3.373、ST=09

昨日はスタートで展開を作れず、まさかの大敗を喫しましたが、無事故当確という状況でもあり、その事を以て今日の王座戦を不安視する必要は無いと考えています。これまで何度もビッグレースの優勝戦で華麗なトップスタートを決めてきており、実績は十分。そして、この3枠は、2015年、初のSG制覇を成し遂げたSS王座決定戦で選んだ枠。その時と同じイメージでスタートを決めて行った時、制覇も十分の展開に持ち込めると見ています。


④木村 武之 (浜松)

初日[良] 2着(12R6枠)3.26/3.349、ST=04
2日[良] 2着(12R1枠)3.25/3.329、ST=11
3日[良] 6着(12R7枠)3.28/3.366、ST=04
4日[良] 3着(12R4枠)3.28/3.356、ST=15

初日から連日好スタートを決めていますが、勝ち切れないレースが続いています。ここも、内枠にスタート巧者が揃う中、先手を取れないとやや厳しい展開になる可能性も有ります。現状は、どちらかと言うと、「捌いて行く」と言うよりは「スタートで好位を取っての粘り込み」という形になるような気がしており、枠の良さからスタートで好位を取る事は出来るものの、それ以上となるとやや厳しい印象で、好位粘り込みからの連下狙いという評価にとどめておきたいと思います。


⑤高橋 貢 (伊勢崎)

初日[良] 1着(12R5枠)3.25/3.346、ST=09
2日[良] 3着(11R5枠)3.27/3.366、ST=08
3日[良] 7着(12R8枠)3.25/3.371、ST=16
4日[良] 3着(11R2枠)3.28/3.354、ST=06

初日は木村武の先行マークから抜け出し、好タイムで勝利を収めていますが、それ以降はやや精彩を欠く状況が続いています。ここも、枠としては決して悪くなく、好位を取ってどこまで追い上げて行けるか、というレースになると思われます。特に内枠主力勢のスタート速攻に対してはやや分が悪い印象も有り、④木村武同様、好位粘り込みからの連下狙いとします。


⑥丹村 飛竜 (山陽)

初日[良] 6着(11R7枠)3.29/3.398、ST=11
2日[良] 5着(11R4枠)3.28/3.378、ST=08
3日[良] 2着(12R6枠)3.29/3.351、ST=01
4日[良] 1着(12R6枠)3.30/3.344、ST=03

トライアル戦では連日スタートが決まり、好位置に付けての展開。前半2日はそこからの追い上げにおいてブレて後退してしまいましたが、3日目以降はそのスタート位置をキープ、4日目に至ってはトップスタートからの押し切りとなりました。スタートタイミングも、01、03と、後半2日は尋常でないタイミングで切ってもいます。
今日の王座戦では、その後半2日間と同じ「6枠」。同じようなスタート展開の期待から、もしかしたらある程度の人気を集める可能性は有るかと思います。ただ、正直なところ、そのトライアル後半2日間と、大勝負の懸かった「王座決定戦」では、まずレースの「質」が違います。主力内枠勢も当然今日はスタートで張り込んで来ます。また、昨日こそトップスタートを決めましたが、金子大の欠車で1車少ない状況(実質5枠)、更に今日中枠からのスタートとなる青山周に対しては、初日~3日目までの直接対決では全て先手を奪われ敗れています。それに対して、更に早いスタートで勝負を賭けようとしたり、道中早仕掛けを狙おうとした時に・・・どちらかというと、前半2日のようなレースになってしまわないかと、不安を感じずにはいられません。


⑦新井 恵匠 (伊勢崎)

初日[良] 5着(11R6枠)3.29/3.393、ST=16
2日[良] 7着(12R2枠)3.29/3.376、ST=10
3日[良] 3着(11R1枠)3.29/3.383、ST=06
4日[良] 2着(12R8枠)3.28/3.354、ST=09

2年前のSS王座戦では痛恨のフライングを喫し、ルールに基づき昨年はSSへの出場権利を失っていました。その逆境を跳ね除け、2年ぶりとなるスーパースター、連日意地の走りで王座戦最後の切符を手にしました。
ただ・・・3日目こそ最内枠からトップスタートを決めましたが、その2年前のSS王座戦のフライング以降、それ以前は常に見せていたスタート速攻がやや影を潜め、スタートそのものについてはムラな印象が否めません。また、機力自体も主力内枠勢に比べるとやや見劣りする印象で、この中に入ってしまうとやや厳しいかもしれません。


⑧鈴木 圭一郎 (浜松)

初日[良] 3着(12R4枠)3.27/3.349、ST=13
2日[良] 2着(11R7枠)3.26/3.363、ST=08
3日[良] 8着(11R5枠)3.28/3.400、ST=13
4日[良] 2着(11R7枠)3.27/3.351、ST=11

連日スタートでなかなか好位置を取れず、勝ち切れないレースが続いています。3日目には8着、落車等を除けば、いつ以来なのか記憶に無いくらいです。それが尾を引いた分、トライアル7位での王座戦進出となりました。外2つの枠が空いている状況で、選んだのは「8枠」。銘柄級同士のレースではスタート争いで不安の残る中では、ともすれば、ある意味「逆にプレッシャーの無い」位置と言えるかもしれません。勝ち切れないものの、決してスタート自体は悪いわけでは無く、むしろ出たとこ勝負で思い切ってカマシてくる可能性も否定は出来ません。そのための最高の部品と整備を揃えてくるはずです。この狙い方にはリスクも有りますが、好位置を取れた場合には、勝ち切るまではいかないかもしれませんが、十分チャンスが有ると見ています。


[2018.12.31] 川口
スーパースターフェスタ・最終日
【12R】SS王座決定戦  5100m(10周)

◎①永井大介 (川)
 ②池田政和 (川)
○③青山周平 (伊)
注④木村武之 (浜)
△⑤高橋 貢 (伊)
 ⑥丹村飛竜 (山)
 ⑦新井恵匠 (伊)
▲⑧鈴木圭一郎(浜)

<買い目>
本線(3単)1-38-3458
押え(3単)3-1-458


というわけで、4日間のトライアルの動きや枠順等、様々な要素を勘案し、今年のスーパースター王座決定戦の前予想は、以上の通りとなりました。

そして、これが2018年ラストのコラムになります。
Gambooコラム5年目の今年も、読者の皆様には大変お世話になりました。
また来年も変わらぬご愛顧の程、宜しくお願い致します。

このコラムをご覧の皆様方、また、このGambooコラムを運営頂いている皆様にとって、良い年を迎えられます事をご祈念しまして、今年のコラムの締めとさせて頂きます。
これから私は今年最後の勝負の地・川口へ馳せ参じます。
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コメント(2)

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キャプテンマサ

Kazzさん、おはようございます。
このコラムを通じて、改めてオートレースに触れることが出来て、感謝しています。
良いお年をお迎え下さい。
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Kazz

>勝負師マサさん

コメントありがとうございます(^^)
こちらこそ、いつもご覧頂きまして、誠にありがとうございます。
今後も、オートレースの楽しさ・奥深さを伝えることが出来れば、と思います。2019年も変わらぬご愛顧を、宜しくお願い申し上げます。
良いお年をお迎えください(^^)
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