写真というアートにうとい私だが、たまに手にとる写真集が二冊あり、ひとつはジム・マーシャルの『密着』。なかでもスタンダップ・コメディアン時代のウディ・アレンと、ジムで運動中に不意打ちで撮ったという上半身裸のマイルス・デイヴィスがたまらなくかっこいい。もうひとつは『世界で一番美しい猫の図鑑』で、こちらは週に一二度気まぐれに開いたページの猫を見る。
そして今日偶然、三冊め候補が見つかった。
それは向日町競輪場のホームページにアップされていた『思い出写真館』なる七十葉の写真である。そのほとんどが昭和二十年代三十年代四十年代の向日町競輪場をモノクロ・フィルムにおさめたものだ。当時の競輪ファンや従業員のいでたち、ぎっしりつまった観客席。現在とは較べものにならない粗末なバンク・安っぽいユニフォーム・脚が細い選手。昔のバス。「おでん」の品書きがなんともいえない売店で働く女性は和装である。放送室では選手入場の音楽に使うのであろう、レコード盤に針がおかれていた。穴場の風景ではミシン目のうたれた昔の懐かしい車券にまでお目にかかれる。
「イメージ29」(二十九枚目)の写真は、バンクの内側からレース中の選手とスタンドのファンを撮ったもので、隊列は番手が競っているようにも見え、その上方ではすずなりの客がなりゆきを凝視している(ように想像される)。
嗚呼、これぞ競輪場――!
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