二番車を生かし犬伏湧也が五番手を取った時点で、はたして八番手の嘉永泰斗から動いてくれるのかしら? 正攻法の嵯峨昇喜郎-新田祐大-東口善朋を押さえに――要は突っ張り見え見えの「猫の首」に鈴を付けに行ってくれるのかしら? 犬伏を買っている身とすればそのことだけに心が揺れもしたが、嘉永が一車二車三車と上がり犬伏の横に並んだ時、ああ、やっぱりそうだよな。併走された犬伏は暫し迷った。同様に私も迷った。下げる? いや、もしかして嘉永がしびれを切らすかもしれない。だけど長考はできない。どうする? 根負けした犬伏が下げはじめたのは打鐘手前、状況を見極めながらしぶとーく流していた嵯峨が踏み始めたのは四角を回ったあたりで、大ぐくりに表せば、残り一周からのスプリント様相を呈す――マーク型の仕事がまるで効かない(それでも小倉竜二は健気に頭で嘉永を止めようとしたけど)――優勝戦となった。
がまんしてくれ! 声は出たけど嘉永や新田との加速の差は見た目に瞭かだった(上がりタイムは嘉永も新田も十秒七で犬伏は十一秒二)。
しかし嘉永の頭脳明晰な競輪には恐れ入る。初手が五番手だろうと八番手だろうと関係なし、というか初めから「この手」だったのかもしれない。
犬伏の頭からしか買っていない。すぱっと諦めるしかない。とか言いながらも三連複の配当を見てしまう自分が情けない。
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