ブログ

東京・G1ジャパンカップ展望~逃げか追い込みか、混戦必至の難解レース~

2016/11/27 8:49 閲覧数(750)
このブログを違反通報します
違反通報のフォーム画面へ移動します。
皆様、改めましておはようございます。

という事で、中央競馬(JRA)の秋のG1戦線を予想していく連載コラム。
今日は、今年で36回目を迎える、ジャパンカップを予想してみたいと思います。

ジャパンカップと言えば、日本の競馬における国際招待競走の元祖。1981(昭和56)年の第1回、世界各国から並居る強豪馬が来日し、その圧倒的なパフォーマンス(上位独占)で、「世界」との差をまざまざと見せつけられた・・・ジャパンカップとは、そこから日本の競馬が・・・今日のように諸外国でのレースでも勝利を収められ、国際レーティングの上位にも日本調教馬がランキングされるようになるまでの、成長の歴史そのものと言えるでしょう。
第1回(勝ち馬:メアジードーツ(アメリカ))、第2回(勝ち馬:ハーフアイスト(アメリカ))と、外国馬に完膚無き迄に叩きのめてしまった日本勢、しかし1983(昭和58)年の第3回では、キョウエイプロミスが、勝ち馬スタネーラからアタマ差の2着に入り、日本馬初の連対。そして続く1984(昭和59)年の第4回、2頭のクラシック三冠馬(ミスターシービー、シンボリルドルフ)を擁する布陣で挑んだ日本勢は・・・むしろそちらに注目が集まったためかは分かりませんが、伏兵カツラギエースの大逃げが決まり、遂にジャパンカップでの優勝を勝ち取ります。続く1985(昭和60)年の第5回では、前年3着に敗れた三冠馬シンボリルドルフが圧倒的なパフォーマンスで優勝、2着にも、地方競馬代表枠として出走していた「地方の雄」ロッキータイガーが入り、形勢はいよいよ日本勢か・・・というところまでやってきました。
しかしながら、その翌年以降はまた外国馬の連勝モードに入り、実に6年連続で優勝を奪われています。この流れを打破し、久しぶりに日本馬が優勝したのが、1992(平成4)年。奇しくも、前回日本馬で優勝を収めたシンボリルドルフの産駒である、トウカイテイオーでした。
以降、外国でも通用する競走馬づくりとして、日本競馬の国際化が進み、21世紀に入ってからは完全に日本馬主導のレースとなっていきます。あまりメリットが感じられなくなったのか、外国からの参戦自体も以前より減っているという事実があるのですが、外国馬の優勝は今から11年前の2005(平成17)年、ドイツのアルカセットが最後。以降は日本馬の連勝が続いているという状況です。
このように、ジャパンカップの歴史を紐解いても、いかにして日本競馬が世界と渡り合えるようになったか、その成長度合いを感じる事ができ、大変興味深いと思っています。

さて、調子に乗って今週もいけるかなー、なんて思って予想した先週のマイルチャンピオンシップですが、「実はスプリンターなんじゃね?逃げてもタレるんじゃね?」という理由でバッサリ切ったミッキーアイルに勝たれてしまい、良いとこ無しの結果となってしまいました。
今週はビシッと獲れたらいいなと思っておりますが・・・

正直、人気ほどの力量差も無く、また馬場状態と展開ひとつでどうにでもなりそうな超難解レースというイメージで、非常に難しい・・・それだけに的中出来たら喜びもひとしお、という事で、頑張って予想してみたいと思います。


[2016.11.27] 東京11R
第36回ジャパンカップ(GⅠ) 芝2400m

△[1]①キタサンブラック (57武 豊)牡4
 [1]②ビッシュ     (53幸英明)牝3
△[2]③ゴールドアクター (57吉田隼)牡5
 [2]④ルージュバック  (55戸崎圭)牝4
 [3]⑤[外]イキートス  (57ファー)牡4
注[3]⑥ラストインパクト (57川田将)牡6
 [4]⑦ワンアンドオンリー(57田辺裕)牡5
 [4]⑧[外]イラプト   (57ブドー)牡4
 [5]⑨ディーマジェスティ(55蛯名正)牡3
▲[5]⑩トーセンバジル  (57内田博)牡4
 [6]⑪フェイムゲーム  (57北村宏)セ6
 [6]⑫サウンズオブアース(57デムー)牡5
 [7]⑬ヒットザターゲット(57小牧太)牡8
○[7]⑭レインボーライン (55ルメー)牡3
 [8]⑮[外]ナイトフラワー(55シュタ)牝4
◎[8]⑯リアルスティール (57ムーア)牡4
△[8]⑰シュヴァルグラン (57福永祐)牡4

まずポイントとなるのは展開、これは最内枠ゲットの①キタサンブラックがハナに行き、これを、やはり好枠の③ゴールドアクターが追走する形とみるのが一般的か。他に行きそうな馬も居ないため、ペースがスローに落ち着けば、①キタサンブラックの残り目も十分考えられるところであるが、直線の長い東京の2400mは昨年のダービー(14着)以来、良績は京都や阪神に集中しており、その点にやや不安が有る。マイペース先行に持ち込み、更に外差しが決まらないような馬場状態になれば、という事でやや注文が付きそう。展開ハマれば強いため、印は回すものの、やや評価を下げたい。
これよりは、今の東京の馬場状態がやや外差し傾向にあるという状況下で、エイシンヒカリの逃げが早めに捕まり、外からモーリスやリアルスティールが伸びてきた天皇賞(秋)のような展開になるのでは、と考えている。
その前提の下、本命は今回もその天皇賞(秋)同様、外を追い込んで来そうな⑯リアルスティールとする。やはり距離的には2000m以上の方が合っており、この2400mでも良績を残している(ここまで大敗はマイルの安田記念のみ)。鞍上も、ドバイで勝利を収めた時と同じライアン・ムーアとなり、前述の天皇賞(秋)もモーリスで制しているだけに強力な布陣と言える。混戦ながら、最も大崩れが無いという点を重視した。
同様の理由で外からの伸びが期待できる⑭レインボーラインを対抗に推す。ダービーの8着は展開面での不利もあり、近況の充実ぶりからも一発あっておかしくない。鞍上も関西リーディングトップのクリストフ・ルメールに替わるため、その点でも期待したい。
また、単穴候補としては、ここで通用するかは未知数ながら、上がり馬の勢いで⑩トーセンバジルを推してみたい。前走は1600万条件ながら今回と同じ東京の芝2400、少頭数のスローな流れを後方から上がり33.1の末脚でぶっこ抜いており、勝ち方そのものはインパクトのあるもの。勿論メンバー一気強化となるが、穴という意味では此処から入りたい。
人気の①キタサンブラック、③ゴールドアクターも実力上位であり押さえつつ、大外の分やや評価を下げた⑰シュヴァルグランも距離適性的に問題無く、実績十分。
また、近況がややパッとしない⑥ラストインパクトも昨年のジャパンカップ2着の実績が有り、もう一度の期待を込めて。

<買い目>
(馬単)⑯=⑭
(馬連)⑯=⑩①③⑰、⑩=⑭
(3複)2頭軸:⑭⑯、相手:①③⑥⑩⑰
(3複)2頭軸:⑩⑯、相手:①③⑥⑰
(3単)⑯-①③-①③⑩⑭

以上です。
少しでも馬券の方でもお役に立てれば・・・と思います。

コメント(2)

プロフィール画像

Kazz

>若爺さん

コメントありがとうございます(^o^)
また、返信遅くなり申し訳ございません。
スローになるかもという予感はあったのですが、まんまと逃げ切ってしまいましたね。
有馬でも好枠引いたら、逃げ切ってしまうかもですね(^_^;)
ちなみに結局このあと、競輪祭もチャレンジカップも、惜しかったのですが共にハズしてしまいました(^_^;)
※コメント投稿後は編集・削除が行えません。投稿前に内容をよくご確認ください。
※コメントは承認制の場合があります。管理側で内容を確認するため、反映に時間がかかる場合があります。

Gambooでは、人が嫌がるような発言、著作者の許諾のない文章の投稿、公序良俗に反する投稿等を禁止させていただいております。禁止行為が確認された場合、予告なく削除、コミュニティ機能の利用制限、退会等の処理をさせていただくことがありますのであらかじめご了承ください。
コミュニティのご利用ガイドライン
TOPへ