皆様、おはようございます。

飯塚オートで開催中のG2・オーバルチャンピオンカップは、今日がいよいよ最終日。最終12Ｒは８周回4100ｍの優勝戦となります。
もちろん今日は、この優勝戦の展望コラムにて、皆様のご機嫌を伺います。

準決勝では３連単６桁配当も飛び出す波乱含みの混戦となりましたが、勝ち上がってきたのは全て主力最重ハン勢。という事で、優勝戦のハンデ構成は「枠番選択による０ｍオープン」となりました。
他場への流出が続く飯塚地元グレードですが、今回は３選手が優出切符を手にし、それぞれ好枠。何とか流出を阻止するか、或いはそれでも５車占める遠征勢がかっさらって行くか、注目の一戦となります。

そして、今日とにかく最も気になるのが天候および走路状況。現在の天気予報では、午後に雪マークも見える状況。基本的に曇り主体、日差しの助けが無い中では、走路も不安定な状況が想定されます。
こればかりは判断が難しいですが、ひとまず「斑、或いは湿走路」という想定とさせて頂きます。

それでは、今日も１車１車の短評形式で、前予想をしてみたいと思います。



①渡邉　篤　（浜松）　ハンデ　０

　昨日は強烈なスタートを決め、２番手の位置に付けると、早めに前の辻大樹を捲りで仕留め、ペースを上げての逃げ切り勝ち。浦田信も舌を巻く3.363の一番時計をマークしました。
　今日は良走路が期待できない中、また０ｍオープン最内枠では逆にスタートの切りづらさが気になります（１コーナーを小さく回る必要が有り、車速でカマシ気味に行くタイプには厳しい）。それでも実績は有りますので車券圏内には欲しいですが、アタマまではどうか（人気に推されるなら尚更・・・）という印象です。


②桝崎　陽介　（飯塚）　ハンデ　０

　準決勝は試走3.28をマーク、後続の混戦尻目に早めに先頭に立ち、そのまま押し切りました。
　湿走路も得意としていた父・桝崎正のDNAか、近況は不安定走路での成績が安定しています。この優勝戦、湿走路を大得意としているメンバーがそれ程居ない中、今日の天候、そしてこの枠が後押しをしてくれそうです。


③篠原　睦　（飯塚）　ハンデ　０

　大混戦・大波乱となった準決勝では、終盤まで畑吉広の逃げに翻弄されましたが、何とか先に抜け出しての１着取り。そして絶好枠とも言える３枠が手に入りました。
　かつては湿走路を大得意としていた選手ですが、ちょうど現行仕様のタイヤに変わるのに前後して急に乗れなくなった時期が有りました。近況はその中でも少しずつ実績を残すようにもなっています。また、しっかり濡れた走路より斑の方が実績が有り、３日目の斑に近い不安定走路も１着で乗り切っています。この優勝戦、斑に近づけば近づく程、優勝含めチャンスが広がる１車と言えます。


④早川　清太郎　（伊勢崎）　ハンデ　０

　最近得意としていたカマシスタート速攻こそ決まりませんでしたが、豊富なスピードを武器に鋭い追走劇を披露、１着で優出を果たしました。
　今日の敵は、メンバーというよりむしろ天候、走路状況でしょうか。近況はオープンでもホールショットを決める事まであるスタート速攻力は・・・あくまで良走路であればこそ。不安定な走路になると、やはりカラ回りを気にする事になり、思い切りの良いスタートを切る事が難しくなります。また、鋭い追い込みも、やはり機力を最大限に活かせる「良走路」であればこそ。不安定な走路ではどうしてもその切れ味が削がれてしまいます。湿走路よりは斑走路の方が分がありそうですが、今日は展開面でやや不安な１車です。


⑤浦田　信輔　（飯塚）　ハンデ　０

　地元の総大将は、準決勝でも気合の走りを披露。先に抜け出した渡邉篤のハイペースにこそ屈しましたが、地元グレードレース優出、キッチリ役目を果たすその姿勢には脱帽の一言です。
　今日は、本人がコメントでもハッキリと毛嫌いしている不安定走路となる可能性が高く、車券的には強くお薦めできる状況ではありません・・・が、この選手の場合、勝負が懸かっている時には不安定走路でも普段以上の実績を残してしまう事が多く、「ファイター・浦田、雨のヒモで穴車券」・・・これ、個人的には格言の１つです。斑にしても湿にしても、あくまで「注意」という評価となりますが、枠も悪くなく、一考したいところです。


⑥松尾　啓史　（山陽）　ハンデ　０

　近況は高い機力をキープし、冬場のハイスピード走路にマッチした実績を残しています。・・・ただ、これも良走路限定というところでしょうか。決して湿走路の実績が全く無い訳ではありませんが、このメンバー比較に於いては、やや分の悪さは否定できません。


⑦加賀谷　建明　（川口）　ハンデ　０

　フライング明け等のタイミングでは一段と出足が悪くなる等、スタートから評価が難しい１車ですが、基本的にスタートは早いレベルで安定しており、今もその状態と見て取れます。その上で、特に湿走路の実績は上位。どちらかと言うと、しっかり濡れた走路の方が合いそうです。斑に近づくと、やや得意な部分が削がれる印象有り（３日目の不安定走路も５着と敗れており）、やや心配な点があります。


⑧黒岩　明　（川口）　ハンデ　０

　26期・同期対決の様相もあった昨日11Ｒの準決勝戦。同期・篠原睦に次いでの２着を、最終周回３コーナーのラストチャンスで見事に仕留めました。
　このメンバー比較において、一発の魅力はあるものの、不安定走路に関してはやや見劣りする感。枠も遠く、自分のレースに持ち込めるかどうかも含め、今日に関してはやや不安の方が大きいと考えています。



以上を踏まえて、前予想の目は以下の通りです。

[2017.01.22]　飯塚
G2オーバルチャンピオンＣ・最終日
【12Ｒ】優勝戦　　4100m（８周）
斑湿
▲△①渡邉篤（浜）０
○◎②桝崎陽（飯）０
◎▲③篠原睦（飯）０
△　④早川清（伊）０
注注⑤浦田信（飯）０
　　⑥松尾啓（山）０
　○⑦加賀谷（川）０
　　⑧黒岩明（川）０

＜斑走路＞
本線（３単）：３－１２－１２４５
押え（２単）：２－１３
＜湿走路＞
本線（３単）：２－３７－１３５７
押え（２単）：７－２３


さて、５日間の激闘のクライマックス。どんなレースになるのでしょうか。

本日も、少しでも車券のお役に立てれば・・・と思います。