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飯塚・G1ダイヤモンドレース(ナイター)優勝戦展望~真夏の夜の夢、壮絶なスタート合戦~

2017/07/30 9:02 閲覧数(443)
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皆様、おはようございます。

飯塚オートで開催中の、伝統のナイターG1・ダイヤモンドレースは、今日がいよいよ最終日。最終12Rは8周回4100mの優勝戦となります。
もちろん今日は、この優勝戦の展望コラムにて、皆様のご機嫌を伺います。

昨日の準決勝は、主力勢が絡む一方で内枠勢の粘りも目立ち、準決勝からのハンデ重化組からも2名優出を決めてきました。
それもあって、優勝戦のハンデ構成はオール10m(これは納得のハンデ構成です)となった上に、ランク的にはちょうど4対4で「A級中位勢 VS S級シングル勢」という構図となりました。その辺り、この優勝戦にどのように影響するでしょうか。

とにもかくにも、これだけA級中位勢が残ったという事は、重要なのはスタート争い、序盤の展開。この一言に尽きるかと思います。人気も、試走タイムに加えて「スタート力」という点も重視された上で形成されていくのではないかと思っています。

・・・それでは、詳しくは以下本文で。
今日も優勝戦は1車1車の短評形式で、前予想をしてみたいと思います。
天候面では(もちろんにわか雨の可能性は常にあるものの)基本的には問題無いと見て、昨日同様、良走路一本の想定とします。



①別府 敬剛 (飯塚) ハンデ 10

 準決勝でハンデ重化となりながらも早めに抜け出し、永井大以下を尻目に快勝を決めました。
 しかし・・・「別府敬とG1優勝戦」と言えば思い出されるのが記憶に新しい6月上旬の伊勢崎G1・ムーンライトCC。あの、初周1角での落車事故、それも競走車を走路に残しながら続行・レース成立され、物議を醸したレースです。その落車を引き起こした原因となったのが、この別府敬でした。この時は単独0mで、スタート後内に切れ込み、10後ろで好スタートを決めた三浦康に接触する形での落車事故となりました。今回は10mの最内と、位置の違いはあるものの、どうも1角で何かがあるような気がしてなりません(例えば、すぐ外からスタートを決めてきそうな③岩見貴に張り込む形で・・・10mハンデ線の角度分を差し引いてもちょうど1角で同体になりそうな位置で・・・)。


②春本 綾斗 (山陽) ハンデ 10

 準決勝は10m最内からスタートを決めペースを上げると、金子大に次ぐ2着の座を守り、見事にG1初優出を決めました。
 その準決勝以前はハンデが10m前、そしてハンデ重化した準決勝は位置を活かして、という事を考えると、更に内に車が入ってしまった此処ではやや展開面で厳しくなる可能性は否めません(①別府敬との位置関係が逆で、この優勝戦も最内枠という事であれば話は別、連下くらいには入れても良かったかもしれませんが・・・。)
 それ以前に・・・最近は見られなくなったものの、かつては大ベテランを落車事故に追い込む等、ちょっとレースで「やんちゃ」な所が見受けられた選手でもあり・・・G1初優出で入る気合が空回りしないか・・・とにかく、別府敬・春本綾・岩見貴というラインが、勝負の1コーナーで何も無ければ良いのですが・・・。


③岩見 貴史 (飯塚) ハンデ 10

 スタート巧者がズラリ揃った準決勝はオール10mの3枠から強烈なトップスタート、序盤から逃げ態勢に持ち込み、試走3.31の強力エンジンに引っ張られるがままに首位を独走、最後は鈴木圭の追込みにも屈する事無く、見事に逃げ切りを決めました。
 ただ、この選手に関しては、これまでもG1準決勝までは強烈なスタートを見せるが、優勝戦になると・・・というイメージが付き纏います。何年か前の飯塚G1(開設記念)でも、内寄りの好枠を得た優勝戦でスタート行ききれず、という事もありました。百戦練磨の主力外枠勢と比べると、まだ実績面では安定感が足りないような印象、加えて前述の通り、内枠勢のメンバー構成自体にやや不安な印象は否めません。昨日の準決勝の強烈なインパクトで、人気の一角になりそうな中ですので余計に、オッズとの兼ね合いでリスクの方が高いかな、という印象です。


④中村 友和 (浜松) ハンデ 10

 準決勝はオール10mの4枠から、タイミングこそ外枠に負けていましたが、1角~2角にかけてはその遅れも取り戻しつつ巧く車群を掻い潜り、有吉辰に乗って行く形での2番手発進。外からスタート決めていた青山周の速攻には序盤で屈しましたが、有吉辰は道中でバッサリと逆転、青山周の背中を追い、終盤には逆に差を詰める勢いがありました。
 この開催前には結婚式を挙げ、晴れて人生の伴侶を得、その幸せパワーそのままに、G1優出まで果たしました。その勢いでそのまま行ってしまうのでは、という現在の充実ぶりです。昨日も最後には青山周に詰め寄る勢いであった事を考えると、機力面では問題無し、これにスタートや捌きの安定感を加えてみると、この枠順も含めてチャンスは広がります。そして何と言っても、新婚間もない今・・・そうです。この時期はお金が必要でしょう、えぇ。G1優勝とその賞金を引っ提げての凱旋、十分ありそうな気がしています。


⑤金子 大輔 (浜松) ハンデ 10

 準決勝は、オール10mの外から2車目、道中の見違えるような伸びで見事に抜け出しての1着ゴール。昨年末のSS王座戦での落車事故による怪我でシーズン序盤を棒に振りましたが、ここへ来てようやく本格化の兆し。G1優勝戦に名を連ねるまでになりました。
 自身の内枠がランクA級勢、そして自身より外がS級シングルと、実力的には大きく二分されている中でのS級勢最内枠。位置的には絶好と言えますが、問題はスタートです。機力面では十分戦えるレベルにあるのですが、とにかく外の3車が、カマシスタートを得意とする全国レベルのスタート巧者とあって、ここにカマされてしまい後手を踏んでしまうと、それらを全て逆転してまで抜け出せるかとなるとやや疑問です。とは言え、この位置で何とか残せれば車券圏内にはあると考えます。


⑥永井 大介 (川口) ハンデ 10

 準決勝はオール10m大外から気合のカマシスタート、それでも内枠勢には先に抜け出され、特に別府敬の早攻めには屈してしまいました。
 さて、④中村友のところで「新婚」の話を出しましたが、実はこの永井大も、今年2月に結婚していた事がこの度、公の情報として発信されました(Twitter上のTL等で見る限り、開催2日目の西日本版の日刊スポーツが発信源と思われます)。
 特に近況は、年初めのケガで欠場していた分を取り返して余りある程の優勝ラッシュ。通算1000勝を達成し、更にその勢いを増しているイメージですが、その裏にはこの人生のターニングポイントがあったのかと、妙に納得してしまいました。となれば、ここもその勢いで取ってしまうかもしれません。何と言っても得意のカマシスタート、そしてこの枠順は「負けられない」という思いが強いと思います。そして新婚間もない今・・・そうです。えぇ、皆まで言うなと。


⑦青山 周平 (伊勢崎) ハンデ 10

 準決勝も強烈な攻めの早さを披露し、人気に応える走りでの優出となりました。
 近況の機力とスタート、捌きの安定感は屈指のものであり、昨年末のSS王座戦以降のスランプからは脱してきているという印象です。ここも、⑥永井大のカマシに乗って行く形で展開を自分に引き寄せられれば、チャンスは十分と見ていますが、早めに内枠の車に抜け出され、ペースを掴まれてしまうとマーク一杯かな、という印象です。特に、⑥永井大には、直近の川口G1キューポラ杯で見せたような、「一旦前に抜け出すとコースを抑えて抜かせない競走」に持ち込む腕も有り、それを突破するのは至難の業で(例えば船橋ファイナルのプレミアムカップ等)、ペースを掴まれる前に逆転する、或いはもうスタートで上を行くぐらいしないと厳しいかもしれません。


⑧鈴木 圭一郎 (浜松) ハンデ 10

 No.1勝負服の宿命。準決勝はオール10mの大外、スタート巧者が揃うメンバー構成にあって、それを凌ぐほどの強烈なスタートを披露しましたが、内枠のスタート巧者・岩見貴がハイペースで逃げる展開となり、これを捕まえきれずの2着での優出となりました。
 その準決勝で見せたスタート一閃は見事の一言ですが、S1宿命の大外、特にすぐ内の2人がカマシスタートも強烈な元船橋の先輩レーサーとあって、この上を更に被せていく速攻まで決められるかにやや疑問符が付きます。やはり、いくら準決勝で強烈なインパクトのスタートを決められたとしても、準決勝は準決勝、優勝戦は優勝戦・・・と考えたいところで、さすがにこの内2人に先行される展開を、「追い付き、追い越せる」程の(つまり内2人を圧倒するレベルの)機力にはないかな、という印象です(もちろん「互角」にはあると思いますが)。



以上を踏まえて、前予想の目は以下の通りです。

[2017.07.30] 飯塚 ★ナイター
G1ダイヤモンドレース・最終日
【12R】優勝戦  4100m(8周)

 ①別府敬(飯)10
 ②春本綾(山)10
 ③岩見貴(飯)10
○④中村友(浜)10
△⑤金子大(浜)10
◎⑥永井大(川)10
▲⑦青山周(伊)10
注⑧鈴木圭(浜)10

内枠のスタート争いでゴチャつくところを外枠勢が突いて行く展開。上位の機力に加えて枠なり以上のスタートが期待できる④中村友と、カマシスタートが武器の旧船橋勢、特に位置絶好とも言える⑥永井大との「新婚ツートップ」の首位争いに、そのカマシに乗って行く⑦青山周が乗って行くと見る。⑧鈴木圭にとってはこの内2車がとにかく脅威、この上を更に被せて行くのは至難の業で、この2車の後塵を拝するとさすがに捌いて上がるのは厳しいか。

<良走路>
本線(3単):6-47-4578
押え(3単):4-6-578
押え(2単):4-7、7-46


さて、5日間の激闘のクライマックス。どんなレースになるのでしょうか。

本日も、少しでも車券のお役に立てれば・・・と思います。

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