ボクシングのヘビー級タイトル・マッチをフル・ラウンド闘ったロッキーとアポロは同じ病院に搬送される。入院から数日後の夜、ロッキーはそっとアポロの病室の扉を開けて尋ねる。――本気でやったか? ――あァと肯いたアポロにロッキーは一言、ありがとう――と返した。駄作・失敗作と評論家に叩かれたスタローン主演の「ロッキーⅡ」だが、巻頭の二人の会話の場面が俺は好きだ。
四角ハコの選手が一回、二回と振り向き後方を牽制したが、余裕の割には四分の一輪差せない。ゴール後は逃げ切った新人選手の肩をヨクヤッタと叩きながらワンツーの余韻を演出していた。新人に微かな迷いが生じたりするだろうか。俺は「差させなかった」のか、はたまた「差しっぱぐれ」なのか。まさかロッキーのように――先輩メイチ踏んでましたか? とは聞けまいし……。
先に退院して行ったアポロの記者会見を病室のテレビでロッキーが見ている。判定まで持ち込まれたのは俺が手を抜いたからだ。再戦は本気でぶっ倒す! お得意のポーズを取る画面のアポロにロッキーが苦笑いを投げた。この一景を前記の「新人と先輩」に当て嵌めるとどうなるのだろう。
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