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九州別線から始まった~競輪グランプリ2025

2025/12/29 17:36 閲覧数(142)
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 一週間が経つのがあっという間、準じてひと月すぎるのも早く、一年年を重ねるのも同様だけど、〽早く来い来いグランプリ、と浮き立つ気分には正直ならない。
 近畿の並びがなかなか決まらなかった数日にふっと、中野浩一と井上茂徳がわかれて闘った第一回グランプリの記憶がよみがえった。競輪グランプリの歴史は九州別線から始まったのだった。
 寺崎浩平-脇本雄太-古性優作-南修二の並びはしごく自然な並びであるが、脇本が完調に遠いとするなら微妙な連係にも思える。ただ四人結束を選んだということは、寺崎より脇本、脇本より古性が私の覚わった競輪の順番だ。脇本の状態を憂慮するに、近畿を買うなら、古性から脇本の残りより、古性から南なのかしら。
 阿部拓真の切って切って中団という競輪を何回も見ている。しかしグランプリでそれは無理な芸当だろう。先月の競輪祭で世話になり同期生でもある吉田拓矢の後ろもある。郡司浩平の後ろだって回れる。それでも単騎と言う追込型を車券に絡める気はしない。
 競輪祭の準決は郡司浩平の先行で松井宏佑の番手捲りだった。後輩の松井を確実に決勝に乗せる。その決勝で松井がグランプリの権利をとり、本番の地元平塚で松井を使える郡司◎の絵図はあえなく崩れた。以上はむろん私的な極論にすぎない。
 嘉永泰斗はGⅠ一発自摸(初優参で初優勝)の男だ。連続一発自摸なら実にドラマだけれども、年の瀬にドラマチックという理由だけで金を賭すわけにもいくまい。
 おととし八月の眞杉匠のGⅠ初戴冠はガンガン逃げてくれた吉田拓矢のおかげだった。吉田はそのときの競走が暴走失格と判定され長期欠場を余儀なくされた。復帰後の吉田はなかなか調子が上がらず、しばらくは眞杉>吉田の扱いがつづいた。しかし今年四月のダービー優勝(二着は眞杉)あたりを境に、吉田>眞杉と見るようになった。ワンツーもけっこう多い二人だけど、ことグランプリだけに吉田から眞杉の残りなしと踏む。既述のように阿部が三番手にいる可能性もあるのだろうけど、どのみち吉田から阿部を本線に買うことはできない。二着だれにしようという場面で頼りになるのはやっぱり古性なのかしら。
 結論は⑨④と⑤⑨。
 附)ガールズグランプリ観戦記。一本被りの大一番で、獲りにゆく先行ができる佐藤水菜は、実に、どうも、強い、偉い。レースの中で加速を自由に扱う様が、これまた凄い。
 きのう私は記した。競輪に全勝はない。佐藤とていつかは負ける、と。そのいつかを待つ身は辛すぎる。次からは佐藤の頭からオッズ次第に態度を改めたい。

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