皆様、おはようございます。

浜松オートファン感謝祭を見に、昨日より浜松入り。市内某ホテルの一室にて、コラムを更新しております。

伊勢崎オートで開催中の、伝統のナイターG1・ムーンライトチャンピオンカップは、今日がいよいよ最終日。最終12Ｒは８周回4100ｍの優勝戦となります。
もちろん今日は、この優勝戦の展望コラムにて、皆様のご機嫌を伺います。

軽ハン勢の逃げか、重ハン勢の追込みか・・・実力は紙一重、様々な可能性を秘め、難解を極めた準決勝４個レース。スタートから、少しでも早く主導権を取ろうという、コンマ何秒の争い。結果的に勇み足となってしまった選手も居りますが、それだけ張り詰めた、厳しい状況の中で行われているという事を改めて感じた準決勝でした。

そんな中、今節の優勝候補級として名前を挙げていた青山周、金子大の両者は無事に準決勝をクリアしました。そして、機力は充実しているもののレース脚に不安があった鈴木圭も、何とか自分の展開に持ち込み、この関門をクリアしていきました。
その一方で、主力10ｍ前の谷川一、三浦康の２車が残った事により、ハンデ構成は０－10ｍの形になりました。この点は勿論、勝負の明暗を分ける、重要な予想ファクターになると考えています。

そして、今日最も気になるのが天候および走路状況です。
結果的にはここまでの４日間、雨が降る事無く終日良走路で行われてきましたが、今日が最も降水確率が高くなっています。曇りが主体のようですが、午後には雨マークも見られる予報。これを受け、良走路・湿走路の両方に言及し、予想も良・湿両方の想定で出したいと思います。

それでは、今日も１車１車の短評形式で、前予想をしてみたいと思います。



①谷川　一貴　（伊勢崎）　ハンデ　０

準決勝では巧くトップスタートを決め、3.442の好タイムで２着に粘り込み、優出を果たしました。
この優勝戦、ポイントとしてはまずスタート、巧者かつ機力の状態も充実している②三浦康に対して先手を取れるか、というところですが、仮に先手を取ったとしても早めに②三浦康に逆転される可能性は高く、メンバーも揃い周回も延びる此処ではやや厳しい印象が有ります。
湿走路に関しても連対実績は有りますが、ここもメンバーが揃っており、同様に周回が延びる分、追走勢の方が上位と見る必要がありそうです。


②三浦　康平　（伊勢崎）　ハンデ　０

主力10ｍ前に置かれて以降、しばらくはタイムも足りず厳しいレースが続いて居ましたが、今節は試走タイムも抜群の数字が並び、ようやく本来の動きになってきました。その中でこのハンデ据え置きが意味するところは大きく、スタートも外枠からでも決まっている現状から、まずは先行展開からの押し切り狙い、序盤はハイペースで逃げていく展開になるでしょう。
やや試走タイムを落とした準決勝でも最後まで押し切っているだけに、レースにおいては十分勝負になると思われます。ただ、⑧青山周に対しては３日目の直接対決、ハイペースの逃げを逆転されているだけに、スンナリ抜け出されてしまったら最後までは持たないかもしれません。あくまで追走勢混戦期待、アドバンテージを最後まで残せるかどうかにかかってきます。
湿走路ではやや分が悪い印象ですが、直近の湿走路（8/20）では１着。これも10ｍ前のハンデが利いているかもしれませんが、同じ条件だけに、ここも狙いからは外せません。


③田村　治郎　（伊勢崎）　ハンデ　10

昨日は最内枠からの渾身のスタートが決まり、好展開に持ち込んだ事が大きかったと言えます。三浦康を捕えるまでには至りませんでしたが、後続の攻勢は退けて、地元で優出を決めました。
今日もスタートは枠なりキープを目指したいところ、但しスタート巧者揃う最重ハン勢、良走路での先行はやや厳しめというところでしょうか。機力は常に上位安定、抜群の動きの時にはタイヤもうまく合っている事が多く、スタート先行の際は注意が必要です。
また、実績面では良走路より湿走路の方が、より勝負圏に近くチャンスと思われます。スタートに関しても、湿走路であればある程度外のスタート速攻も削がれるだけに、枠なりで切っていける可能性がより高まるでしょう。


④前田　淳　（山陽）　ハンデ　10

此処２走はスタートのキレが良く、主導権を握り、機力を補って余りある展開面での巧さを発揮しています。
良走路であれば、田村治とのスタート争い、此処も先行で決めてくる可能性が高いと思われます。
決してハイスピードタイプではないだけに、相手比較から首位までは厳しいかもしれませんが、連下候補には狙いたいところです。
湿走路に関しては、実績面でやや劣りますが、水が浮くレベルの重い湿走路で内が圧倒的に利くような走路になると、先手を取って後続のコースを封じる競走に徹する可能性が有ります。この場合もあくまで連下狙いですが、穴目の車券として面白いと思われます。


⑤木村　武之　（浜松）　ハンデ　10

今節はスタートの不安が付き纏っています。準決勝で変わるかと期待していましたが、大きく変わっておらず、また試走タイムは良いものの、レースでは一息の印象で、抜群のタイムが有りません。
この優勝戦、とにかく外のスタートが早いだけに、現状のスタートの状態では後手を踏む可能性の方が大きく、展開が厳しくなると思われます。
湿走路に関しては、決して抜群の実績は無いものの、スタートの不安はやや軽減されると思われ、展開を突いての車券絡みも一考と思われます。


⑥鈴木　圭一郎　（浜松）　ハンデ　10

準決勝では此処一番の仕上げで試走3.29をマーク、レースでもスタートで好位置をキープし、最終的には抜け出して１着で優出を果たしました。
予選、準決勝の道中では、メンバー比較によりハンデ位置は常に大外枠。スタートで行ききれないと車群に揉まれ、２日目のように思わぬポイントで不利を被るリスクも生まれてきます。
この点、この優勝戦では６人並びの内から４人目。当人の本来のスタート力を持ってすれば、これまでよりもスタートで一気に好位置をキープする展開が十分考えられます。あとはこれで抜け出した時に、その後ろに誰が追走してきているか。距離が延びると末が甘くなる傾向にあり、飯塚のG1ダイヤモンドでは先行展開から青山周に追い付かれ、捌かれて優勝を逃しています。この点は今日も不安が有ると考えたいところです。
湿走路に関しては、やや未知数なところがありますが、これまでの実績で言えばやや不足しています。良走路ではスタート速攻とスピードを生かした攻めが利いていますが、湿走路ではやや削がれてしまっているかもしれません。


⑦金子　大輔　（浜松）　ハンデ　10

初日は内枠の早川清の早め抜け出しに屈したものの、２日目以降は追走展開でもキッチリ１着を並べ、青山周に次ぐ機力評価に違わぬ成績を残しています。
それでも、良走路に関して言えば、両隣にスタート速攻タイプの選手が揃ったこの位置で、序盤の展開にやや注文が付きます。それでも周回が延びる分、後方からの追走となったとしても十分進出できると思いますが、⑧青山周に先行を許してしまっては、これを逆転できるところまでは無いかなと思います。
逆に湿走路に関しては、メンバーの中でも実績最上位、またスタートのリスクが良走路に比べて軽減されると思われるだけに、うまく位置をキープして追走展開に持ち込めば、８周回をかけてキッチリ追い込んでくると思われます。


⑧青山　周平　（伊勢崎）　ハンデ　10

今節は初日から土つかずの４連勝、試走・本走共、タイムに関しても他を圧倒して安定しています。また、特筆すべきは外からのカマシスタート。これが安定して決まり、序盤から好位置をキープできている事も大きく、まず良走路に関して言えば、優勝の最有力候補と考えて問題無いでしょう。
と言っても、賞金の高いG1で、だからこそスーパーハンデなどというのは愚の骨頂で、そんな仕打ちをしたら誰も本気で走らなくなるでしょう。敢闘精神の欠如、そちらの方が問題です。
湿走路に関しても高い連対実績を誇っていますが、良走路ほどのスタートが切れるかどうかというところがポイントとなります。勿論、ここまで安定して他を圧倒するレベルのスタートが切れているだけに、湿走路になってもそれは変わらないかもしれません。そう考えると、良走路ほどではないにしろ、湿走路でも車券の対象と考えて良いと考えています。



以上を踏まえて、前予想の目は以下の通りです。

[2016.09.04]　伊勢崎　★ナイター
G1ムーンライトCC・最終日
【12Ｒ】優勝戦　　4100m（８周）
良湿
　　①谷川一（伊）０
○○②三浦康（伊）０
　注③田村治（伊）10
注　④前田淳（山）10
　△⑤木村武（浜）10
▲　⑥鈴木圭（浜）10
△◎⑦金子大（浜）10
◎▲⑧青山周（伊）10

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＜良走路＞
本線（３単）：８－２６－２４６７
押え（２単）：２－８、８－７
＜湿走路＞
本線（３単）：７－２８－２３５８
押え（２単）：２－７８


さて、５日間の激闘のクライマックス。どんなレースになるのでしょうか。

本日も、少しでも車券のお役に立てれば・・・と思います。