昨日今日明日の和歌山競輪は「日本名輪界カップ第10回ヤマセイ杯」と銘打たれた開催。
ヤマセイとは元競輪選手、山本清治氏(大阪・期前)の現役時代の愛称である。
私の幼少時に引退している山本選手の走りを見たことなど勿論ないが、阿佐田哲也のエッセイや山松ゆうきちの漫画に幾度か登場する「ヤマセイ」が妙に響きよく、知ったような気になったりもする。
「日本名輪界カップ」「ヤマセイ杯」の冠が躍る興行に、創成から四分の三世紀近くを経た競輪の歴史を漠然と感じた。
前半の第一競走の選手紹介前だったか、「本日のガールズ・ケイリンはスポーク車輪で実施されます」旨の無味乾燥な告知テロップがテレビに流れた。
競艇なら、波が高くなったから、安定板を使用します。
競馬なら、悪天候のため、芝からダートに変更します。と、なるのだろう、おそらく。
「こういう理由」により「このように変更します」の「こういう理由」が省かれるのに嫌~な不自然さが起こると述べれば、競輪をやっている人は皆わかっていることでしょうと返されるのが落ちだろうが、「内向き」に過ぎる説明はせっかくの「入門者」を惑わせる憂慮ありだ。
おっと又ツマラン固陋の爺さんになってしまった。
…………固いこと云うなよ………競輪は七十二年も続いているンだぜ、大丈夫、大丈夫………いったい誰の声なのだろう?
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