皆様、おはようございます。

川口、伊勢崎のデイレース２場開催が共に最終日を迎える本日・・・このうち、初日・２日目と当コラムで取り上げた伊勢崎オート一般開催の優勝戦展望にて、皆様のご機嫌を伺います。

先日のコラムでも触れた通り、今節の伊勢崎は、SG日本選手権トップ３を含むＳ級勢６名がスーパーハンデに置かれ、注目の開催となっていました。その中で、優勝戦に駒を進めたのは半分の３名。特筆すべきは、「絶対王者」高橋貢の敗退。現地で見られたわけではないので、状況は分かりませんが、上がりタイムからして恐らく小雨の影響により若干の走路状況の変化、これにより追い込みの脚が封じられてしまったと考えるのが妥当のようです。

今日も不安なのが天候状況、予報では何とか曇りでもちそうなものの、雨雲レーダーによれば朝方はちょうど伊勢崎の上空が雨雲の通り道になっており、（それでも湿走路までになってしまうという事は無さそうですが）斑も含めて不安定な走路状況になる可能性が捨てきれない状況です。

という事で、今日は「良走路」「斑走路」の２パターンを想定し、優勝戦ですが１車１車の短評形式ではなく簡易バージョンの予想フォーマットとさせて頂きます。

（ハンデｍの後の印＝△：前回よりハンデ10ｍ軽化、▼：前回よりハンデ10ｍ重化）


[2015.11.10]　伊勢崎
一般開催・最終日
【12Ｒ】優勝戦　　3100m（６周）
良斑
○◎①金山周（伊）０
　△②中野光（伊）０
注　③竹本修（伊）０
　▲④櫻井晴（伊）０
　　⑤五十嵐（船）10
◎○⑥池田政（船）20▼
△注⑦佐々木（山）20▼
▲　⑧永井大（船）20▼

準決勝で活躍したのが、主力10ｍ前（今日はハンデ０）に置かれている４選手。このうち、走路状況はどうあれ、展開のカギを握るのが、０ｍ最内に置かれた①金山周。メンバー比較から恐らくトップスタートが堅そうであるが、どうしても注目してしまうのが、昨日の準決勝のタイム（試走3.39に対し上がり3.413）。試走偏差は0.02で、良走路であれば試走戒告の対象となるが、昨日10Ｒ時点での公式発表は「斑走路」のため対象外となっている。3.413という、このハンデ位置の選手にしてみれば破格の上がりタイムも然る事ながら、この試走偏差の小ささが何によるものか・・・それによって、この優勝戦の捉え方が変わってくるが・・・走路状況から考えられるのは、おそらく「試走の時のコースが若干濡れていた事でタイムが出なかったが、レースの時はしっかりタイヤが食い付いてくれる状況だった」という事であろう（当人のコメントも見つけられていないので、あくまで想像の域を出ないが）。
と考えると、斑絡みの走路（もしくはかなり冷えた良走路）の場合においては、レース脚に関してはかなり良い状態と考えられ、幾ら百戦錬磨のＳ級勢でさえ、厚いハンデの壁に当たりそうな印象（逆転あるとすればスーパーハンデでも最内と位置が良い⑥池田政か）。また、斑走路の場合は、昨日の高橋貢がそうであったように、ある程度追込みのスピードを封じ込まれてしまうため、優勝戦のメンバーという事を考えても軽ハン勢優位な展開になる可能性を秘めている。
但し、逆に斑一つないパンパンの良走路の場合は、エンジン状態および展開掴みそうな①金山周の逃げはもちろん押さえたいものの、上がりタイムのポテンシャル（そもそもタイムをどれだけ出せる余地があるか）の比較によって、スーパーハンデ勢にも十分出番があると考えられる。「10ｍ前（＝主力ハンデ）に１人しか居らず、後は主力10ｍ前の実力の選手だけ」という状況は、壁となる要素が少ない分、時計で圧倒可能なスーパーハンデ勢にとって優位に働く可能性もある。特に、位置的にスーパーハンデ最内の⑥池田政が先行堅そうなだけにやはり有利で、昨日も１人上がり3.40を切っているだけに、久々のＶに向けて気合が入る事であろう。

＜良走路＞
本線（３単）：６－１８－１３７８
押え（２単）：１－６
＜斑走路＞
本線（３単）：１＝６－２４７
押え（２単）：１－４