一、競走スタイルを変えたいと原田研太朗のコメントが予想紙に載ったのは何ヶ月前だろう。野田源一風の競輪を標榜するような発言も耳にした。付けてもらうのはかまわないが、誰かに付けることはしないとも言っていた。徳島が三人乗っても、犬伏湧也の番手があっても、有言実行「単騎」の原田に小さな拍手を送りたい。
二、松浦悠士はどうするんだろう。とりあえず犬節湧也-久米良に乗る態勢は取っておいて、あとは閃くままに自由自在、山田敦也が付けきる画は想像しにくい。
三、坂井洋も寺崎浩平も狙うならカマシ捲り。ただ寺崎-石塚輪太郎の並びはちょっと気になる。
四、対坂井、対寺崎を考えるなら、犬伏-久米-松浦-山田と仮定して、原田もそこに乗っておくこと肝要と思うけど……原田は読めない。ただ、さすがに最近は若干位置を気にする(スタイル変更の当初はほとんど後方まで下げての捲り――当然不発も多かった)競輪になっている。
五、原田の競輪に歓んだり嘆いたり。筆者の場合八割方後者だけど、意固地に単騎の原田はもてはやしたい気分がすくなからずある。ああそうだ、原田と松浦って同期生だ。
結、「どうせあんたは明日またおんなじことをやるだけ」――劇中でも実人生でもありがちな台詞だが、なかんずく映画『シド&アンジー』のアンジーがシドに吐く場面が忘れられない。
どうせおれとあんた(あんたもおれだ)は明日また原田研太朗を買うだけ。
二車単の④①と①④を。
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