もう十年以上、いや二十年近く海で泳ぐということをしていない。海水中の心地良い浮遊感が懐かしい。
ティーンエイジャーの頃の夏休みは週一で海だった。俺、Y、Hで朝四時集合。十五万の中古車にラジカセを積んで、編集した〈チューリップ・ベスト〉など合唱しながら伊豆を目指した。後年、Hとは真夏の早朝、松戸記念の〈特観席〉を求めて北松戸駅で待ち合わすこととなる。
♪ティーンエイジャーだった頃のように/ボーイフレンドにしておくれよ/ダンスに映画クリスマスパーティー/抱きしめたい気持ちだけで良かった/ねえ ボーイフレンドに戻らせて今夜/学校は卒業したけれど/ハッピーバースデイは重ねているけど/何を卒業したんだ……と仲井戸麗市が唄っている。
茹だる暑さに足取りの重い俺を高校生の自転車が軽やかに抜き去ってゆく。キャッキャッ言いながら嬉しそうにペダルを踏む制服のカップルが眩しい。
サマー・ナイトの松戸だから何時に行けば〈特観〉は大丈夫なのかしら。などと心配する必要がなくなった昨今が少し寂しい。
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