レースの合間あいまに風向計が映される。競輪のテレビ中継ではバンク状況を報せるための「定番」だ。函館競輪場の一部塗装のはげた風向計がせわしくなく動く様にふと、自室のギターにつけっぱなしにしてある、古ぼけたクリップチューナーを想った。チューナーがシビアなのか、ギターが甘いのか、針がなかなか止まらない。で、私の草臥れた車券チューナーはといえば、とまらない指針というより、機器の設定に問題があるらしく、困ったものだ。
【函館記念決勝】松井宏佑は、郡司浩平のために、北から一人乗った佐藤慎太郎のために、先行一本と決め打つ。古性優作はいつもの自力自在なのだろうけど、小倉竜二や岩津裕介がいるだけに、すんなり中団は叶わない。捌くといっても郡司や佐藤と競るのは得策ではなかろう。早めのカマシ。ロング捲り。似たようなものだけど、郡司の番手捲りの上を行くイメージを、今の、現状の古性にいだけるかどうかが問題である。佐藤は悪くないデキだと思う。思うが、仮に、松井がブン回す。ハイピッチの一本棒。それでも古性の捲りは来る。郡司が併せて番手から出る。そんな息つく暇もないレースになると、佐藤が付きバテる画も想像に難くない?
郡司が古性を負かす展開を採るのだから、両立の車券は買わない。前述したように郡司から佐藤も買わない。郡司から曲者(小倉や岩津)も本線にはならない。結論は郡司から古性の後ろ、三谷竜生、もしくは東口善朋で、⑤④と⑤⑦の二車単を買います。
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