あでやか。漢字にすると、艶やか。あでやかな競輪と評すのは誤用なのかもしれないけど、井上茂徳の競輪はあでやかだった。中野浩一も同様であった。
今、競輪界であでやかなのは古性優作と郡司浩平が双璧だろう。
その二人が乗っている競輪に逆らうのは私にとって容易ならざることである
むろん「えいや!」と両者の表裏を簡単に買える番組ではない。実際二人は初日に競っている。ここだってあり得る話だ。古性から、郡司から、妥当な筋車券もある。ただどちらかに手を伸ばしたとしても、たとえば古性-三谷将太を買ったとして、やっぱり郡司の三着は捨てきれず、そうこうするうちに郡司の二着もこわくなり、元に戻ることになる。いっそ、南関・対・近畿をじっと待てる佐々木悠葵や、なんだか元気いっぱいの皿屋豊に手を出すのもやぶさかではないけれども、古性と郡司がいる番組で佐々木を打てるか? 皿屋を買えるか? 私の軀は「否だ」とアレルギー反応をおこす。
今回の、今年の、古性優作と郡司浩平の「あですがた」をおもいうかべるに、やっぱり両者、それも絞るとことなく五分で行かせてもらう。三着は別線に散らすより筋、三谷将太と松井宏佑だけど計四点はおおい。セパレート・コースの脚力勝負なら松井だろうけど、奈良の特殊三三走路なら三谷の方に賭す価値ありだ。三連単の①②⑨と②①⑨を買います。
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