嘉永泰斗・対・新山響平の単騎対決は文句なく新山に軍配があがった。
単騎の嘉永を買うということは、単騎の新山を買わないということでもある。みたいなことを記した己が恥ずかしい。
ま、深谷知広の優勝だからいいじゃない。九年も大きいところを勝っていなかったなンてピンと来なかった。九年は長い。九年のぼれば私も五〇代前半まで若返る。競輪選手としての、日本代表の競技者としての深谷の九年の月日は、激流だったに違いない。待った。門外漢が独りよがりの感傷に浸ってどうするよ。深谷はまだまだこれからなんだから。
外の嘉永をきっちり止めて、ぎりぎりまで渡邉雄太をかばい、四角手前から豪脚爆発、五車身先を行く新山を一気に抜き去った。優勝という結果だけではない。「番手者」として非の打ちどころのない競輪であった。
附記。表彰式の様子をテレビで見ていた。インタビューアーの質問に応える深谷の声に、「うんうん」とけなげにうなずく青森競輪のキャラクターの面をかぶった女性が、授業中の先生の話にうなずく優等生みたいで、なんだか妙によかった。
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