平屋や二階屋の商店が立ち並んでいたあたりがそっくり大きなビルに建て変わっている。何を扱っていた店店だったか、屋号をいくつかでもおもいだそうとするのだけど駄目で、みぞおちの辺りがきゅっとしぼむような、妙な寂寥がおこった。
先日古い邦画を観た。映っていた昭和五十年代の新宿の街や空を見ただけで、胸のあたりが痛くなるようだった。
競輪も昔とはずいぶん様がわりしたけど、競輪場自体にはあの頃と変わらない景色が残っていたりもする。弥彦競輪場の二センター客席スタンドの背後にそびえる山肌を、青森競輪場のバック側のがらんとした場所に――二十数年前俺達がぶらぶら歩いたよう――数人の男女が歩くのを、テレビの中継映像で見ると、仲間がみんな元気だった時代への郷愁にかられる。
♪さあ無邪気な夢のはずむ素敵な時代へ、さあタップダンスと恋とシネマの明け暮れ、きらめく黄金時代はミンクをまとった娘が、ボギーのソフトにいかれて、デュセンバーグを夢みるアハハン、好きな時代に行けるわ、時間のらせんをひと飛び、タイムマシンにお願い、はサディスティック・ミカ・バンドのかっこよすぎるロックンロール『タイムマシンにおねがい』の一節だ。
タイムマシンを頼ってまであの時代に帰りたいとは思わない。が、なんだか知らないけど楽しかったなあ。
ま、川口オートにでも出張って、うんざりするほど儲けてしまえば、愚者の「年表」など全部「♪アハハン」と塗り替えられる。
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