函館ＧⅢが始まった。

今回は、ＳＳ班から浅井康太が参戦。
弥彦競輪場で行われたＧⅠ寬仁親王牌で盟友深谷知広に完敗。
後半戦の巻き返しに期待したい。

そして、今回注目するのが地元の菊地圭尚。
函館市民ならおなじみ、駅前のお食事処「海光房」のご子息で、「北（北海道）の将軍様」という異名を持つ。
拍手をする姿は、まさしく将軍様といった風情だ。
180センチを超える巨体を揺らして夜の繁華街を歩く姿は、さしずめ今流行りの「ゴジラ」といった感じ。
圭尚が歩くと、そこには「モーゼの十戒」ばりに道が空く。

ある時、どこかのレースの最終日、名古屋に飲みに行った事がある。
お酒も強く、酔えば酔うほど楽しくなるといったタイプだ。
意味もなく何回も飲まされて、こっちがヘロヘロになっても、彼はピンピンしている。

そして午前２時頃、ゴジラもついに倒れる時がやってきた。
千鳥足で店の外に出ると、そこも意味不明なのだが、そのままお尻を出して街頭に積み上げてあるゴミ集積場にダイブ。
そしてそこで息絶えた。まさしく、お尻丸出しのゴジラが、海の藻屑となる瞬間を彷彿させるのだった。

こうして名古屋の夜も平穏さを取り戻したのだが、今回は禁酒をしてこの函館に参加したという。
宇都宮ＧⅠ、弥彦ＧⅠと連続で優参し、ますます意気が上がっていることだろう。
自在戦法が冴えわたり、これからは結果がどうしても欲しくなってくる。４日間を通した圭尚の走りに注目したい。