あるレースに出走する9人の選手が同程度の脚力だった場合、そのレースの勝敗を決する要素は大きく分けて2つあります。
この二つの条件を満たすことができれば、その選手の連対(2着以内に入ること)は堅いと言えます。
例として右図を見て下さい。これは、1番が快調に逃げて、2Cまで来た場面です。このような位置関係になったら7番,8番,9番が勝つことは、難しいです。よほど脚力差があるか、他の選手がバテている状態でなければ、7番の連対はありえません。なぜなら、7番はBの条件は満たしているものの、Aの条件は満たしていないからです。今更、7番が全力でもがいたところで、同じくらいの脚力を残している2番,3番,4番には、追いつけません。
このA、B 二つの条件を満たすために、レース中、選手たちは様々な駆け引きを打ちます。助け合い、騙し合い、奪い合うのです。