確変は確率変動の略語。パチンコの大当たりの高確率が継続中のことを示す。
だから阿部将大(大分・117期)の活躍を「確変がとまらない」と表すのは失礼に当たるのかもしれないが、筆者は、良い意味でというか、好もしい意味で使っている。
先日の「高知記念」を、四日間一度もバックをとらずに(決り手は、捲り・捲り・差し・差し)優勝してしまった阿部が、直後の地元FⅠは打って変わったように(むろん車立も番組も異なるという理由が大きいのだろうが)、予選(バック一本の捲り)も準決(二本引っかけて先行)も早い仕掛けを見せた。そして決勝は「とっておいた」真骨頂の自在性を発揮、犬伏湧也-小倉竜二の三番手を譲らず。そこから一気に捲った。そういえば奇しくも、高知記念の優勝も犬伏-清水裕友の三番手からだった。
持っている男。と、確変がとまらない。は、同義であるか。
附記。阿部将大が地元優勝を完全で飾った同じ日に、北津留翼を小嶋敬二が捲る、というおどろくレース(「最近の小嶋の快調さを持ってすれば驚くにあらず」とおっしゃる諸兄もいるでしょうが)を目撃した(テレビ観戦だから、そんな大仰なものでもないけど)。雨降りしきる夜間のバンクで、逃げる北津留の三番手から仕掛ける小嶋に、感動に近いものを覚えた。小嶋のレースを見るたびに、勝っても、負けても、惜敗でも、惨敗でも、小嶋敬二という選手は、競輪という競技が、競輪という勝負事が、好きで好きでたまらないのだなと思う。走っている彼は楽しそうに見える。
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