ブログ

着順等、ご確認ください~伊東共同通信社杯開幕

2020/09/18 22:44 閲覧数(385)
このブログを違反通報します
違反通報のフォーム画面へ移動します。
 あと二周半を残して◎の平原康多が落車してしまい、実況の男性の声音がやや動揺しているようにきこえた。
 こういう場合――競輪には「失格・繰上」制度が採用されているから――客側は瞬時に観戦の「視座」を変えなければならない。
 平原がらみしかもっていないひとは、がくんと脱力するしかないが、――けぇっ、もういいや。と、観戦を途絶するわけにもなかなかいかない。昔、打鐘すぎに対抗格の選手が落車したとたん、すっと帰っちゃった男を見たことがある。一度真似してみたいような潔さだったが、小もののわたしには無理だろう。
(エックス攻撃みたいに平原をおとしてしまった菅田壱道はおそらく失格だろう)を念頭・前提の「競輪観戦」は妙におちつかないが、そのちょっとした「複雑系」は、競輪ファンにしか味わえないものでもある。
 菅田から買っているひとは、――もしかしたらセーフかもしれないから、とにかく捲ってくれ。勝ってくれ! もしくは、――どうせ失格なんだから不発不発、勝ったらかえってアツいだけ。こないでチョーダイ。
 手のうちに平原、菅田以外の車券なら、これは脳みそを使う。ま、基本は菅田が確定板でも四着なら繰り上がる可能性があるのだから、――とりあえず菅田についてけ! とか、――あきらめるな! 菅田は失格なんだから。……麻雀なら「おそらく聴牌しているけど和了牌がはっきりしない」……そんな状態であろうか(あまりよい例えじゃなくてごめんなさい)。
 ゴールは古性優作、三谷竜生、菅田壱道、伏見俊昭の順番、あたりまえに審議ランプがともり、テレビはスーパースロー再生までおわり、まだ審議対象選手は発表されていない。
 ――のちほどの審判放送で着順等、ご確認ください。と、実況氏。軽い頭痛をおぼえそうな競輪をしたばかりのわたしには、なんとも素っ気ない「締め」に、また脱力した。
  • 読者になる

現在、コメントの投稿を受け付けていません。

TOPへ