昨日掲載の拙稿で犠牲役と見なした二人、坂井洋と新田祐大の八着九着はよしとして、真っ先に切った四人の内の三人、小原太樹、荒井崇博、守澤太志が三着四着五着では駄目予想に近い。何が視点を変えて消去法だ。残った三人――平原康多、郡司浩平、新山響平――を更にふるいに掛ける粘力にも欠けていた。
長丁場の小倉競輪祭は新山響平の優勝で幕を閉じた。
新山響平、鈴木竜士、吉田拓矢の107期旋風が吹き荒れ、早世代交代と騒がれたのは何年前だろう。昨年やっと吉田が獲って、今日新山も獲った。ともに初タイトルが競輪祭というのも奇しき縁である。そういえば昨年は新山の逃げ切りかに吉田の強襲劇だったんだっけ。
番手捲りだろうと何だろうと一回タイトルを獲ってこそ、その先の道を往く権利が与えられる。明日から始まる新たな吉田と新山の出世争いに興趣は一段と増した。
新山の顔写真を見て、競馬の騎手みたいな顔と言ったE女史は元気にしているだろうか。テレビ画面の優勝インタビューを見ながら、たしかに似たような騎手がいたかもしれない、と思った私だ。
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