もうブラタモリなんだとテレビ番組に一週間の早さを教えられ、近づいた師走にまたひとつ歳を重ねるのだと知らされる。
月日がすぎる早さにとまどうばかりの私だが、競輪祭には「やっと決勝かい」が正直なところで、初日の山崎芳仁の番手捲りが異なる開催の一戦に思えたりもするくらい、六日間はちと長い。
先程おわった準決三番に軽く触れる。
第十レース。二次予選の幸運(上位選手の失格による繰り上がり)を倍加したような荒井崇博の強運にはおどろいたが、もちろん運だけじゃない。あの判断力には舌を巻く。インから出た荒井は新田祐大を捲らせない。新田が荒井に付け直しているうちに成田和也が空いてしまった車間を詰めた。ああ、成田も二次予選幸運組だ(ダイヤモンドレースで失格が出て五着でも準決に乗れた)。
第十一レース。新山響平のうしろ攻めは正解だったと思う。番手の守澤太志が車間を切って備えるも郡司浩平のスピードが違った。守澤は郡司のうしろ岩本俊介を止めに行くが思いのほかふくらんで、退かしたはいいが新山のことは抜けず。ブロックに関しての採点は意見がわかれそうだが、新山からすれば守澤さんありがとうだろう。
第十二レース。小原太樹が突き抜けているように見えたから、平原康多と坂井洋が歓びをわかちあっている画に、もしかして平原の頭なの(ズブズブを買っていた)? と仄かな期待を抱いてしまった。画に描いたようなワンツースリーと誰かは言う。まことにその通りなんだけど、すんでのことで順番が変わる。これだから競輪はむずかしい。ゆえにアツくなる。たけど面白い。
【小倉競輪祭決勝】もし新山と荒井が一着同着だとグランプリの九人はどうなるかと言うと……新山と小原の一着同着になると……書きつづりながら「つまらん」と頭の中に響いた。
新田祐大が目一杯引っぱり新山響平の優勝。グランプリはそのお返しで新山がブン回して新田の優勝、北四人結束も計算済みなのかしら。ふうむ、そりゃいいが、できすぎた絵図にはあまり乗りたくはない。
視点をまるきり変えて消去法でいく。
このレース、ブン回しがあろうとイン粘りがあろうと、ある時点からがんがんピッチが上がり続ける。緩むことない強烈ピッチだ。まずマーク型に近い選手、小原太樹を切る、成田和也も切る、悩むけど守澤太志も該当するので切る。荒井崇博は自在選手だと思うけど、ここでは追込型に近い括りでやっぱり切る。残りは五人。ただ新田祐大と坂井洋は自分よりうしろのための競輪と見て取れる。だから切る。平原康多、郡司浩平、新山響平の三人が残った。
①=②=④の三連単ボックスと二車単ボックスを買います。
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