競輪にはこう走るしかないという時がある。

そういう時こそレース展開の予想が立てやすいし、いつも以上に大きくお金をかけたりする。


ただ時々、なぜなそうなるのか、なぜそうしたのか理解できないレースを目にする。


そういうレースが一度でもあるとその選手が走るレースは今後買いづらくなる。


本日の佐世保ミッドナイト競輪チャレンジ決勝。


1番選手がまさにその走りであった。


まずなぜ前をとったのかが自分には理解出来ない。

競輪は強い選手が前をとらされ引かされる、これがセオリーである。

特に今回は単騎選手がいるものの二分戦であった。

二分戦は一旦前に出たラインのが圧倒的に有利である。

前に出れば単騎の選手も切り替え別戦を後方に置くことが出来るし、その相手に合わすことだけに集中することが出来るからだ。


今回明らかに1番車の選手は4番車の選手に対して力で劣っていた。

しかし、ライン三車であること、番手が自力を持っており力もあることから4番選手を抑え、引かせて単騎選手も引き込めば十分ラインとしては戦えたはずだ。


1番選手はラインが活きる為の走りを一切しなかった。
あれでは7番選手は自分でやった方が良かった。


今の自分に出来る力でどう走ればファンが納得してくれるのかそこも考えて走らなければいけないと思う。


個の力で劣る相手をラインの力で倒し、ラインから優勝者を出す。
これこそが日本の競輪の醍醐味であると私は思う。


新人だからとかそういうことで済ませてはいけない。

もっと競輪のことを本気で勉強、研究し、
1レース1レースにはたくさんのお金がかかっているということを自覚して走って欲しい。



難しいレースなら仕方ないが今日のレースではやるべきこと、そしてやれるべきことは一つだったはずだ。