まるで劇画『ゴルゴ13』の主人公、デューク東郷が機械のようにこなす「仕事」のごとくであった。
五人で正攻法を占め赤板から突っぱり先行。わかっちゃいるけど、もしかして? の願いもむなしく、五人ノーミスの正確無比の作戦にはただただ脱帽である。
九番車・嵯峨昇喜郎と三番車・松川高大が一周近くもがきあう。といっても松川はずうっと外側だから、優劣は火を見るより明らかだ。その九番と三番の表裏しか持っていないのだから、残り一周の時点ですでに、「がくん」とほとんどの力が軀から抜けていた。
北日本とすれば、犠牲役の嵯峨をのぞいた四人で一着から四着までを独占したわけだから、万々歳の結果だろう。車券は三番手が四番手に一車食われ――内を締め中割りにいった新山将史が、おもいっきり外を踏んだ佐藤友和に四分の三車輪交わされた――二車単は240円から1,530円、三連単が370円から2,570円に跳ねあがった。
新山が内を締め友和は外を踏む……いい配当だなと思わなくもないおれはやはり、ギャンブラーの風上に置けぬ筋金入りの馬鹿者である。
二回眠ればオースター競輪だ。
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