５月平塚ガールズコレクションのトライアル第２戦として行われた奈良ガールズケイリン決勝は高木真備が大久保花梨を退けて優勝、両者が人気通りに出走権を獲得した。

レースは坂口楓華→内村舞織→高木→東口純→高橋朋恵→大久保→篠崎新純という初手の隊列、ダイジェストではここから打鐘の映像に飛んでおり先に上がった大久保に併せて高木が前に出る。

突っ張った坂口を叩いて残り１周で高木が主導権、大久保もその外から仕掛けていくが高木が出させない。

高木後位は坂口と内村で並走、大久保は最終バックで再度捲って高木に迫る。

高木が先頭で直線へ、大久保も差を詰めてくるが高木がわずかに押し切って見事な完全優勝を飾った。

大久保は惜敗もコレクションの権利は獲得の②着、③着には外を伸びた内村が入って第３グループ（平塚）の結果待ちだがこちらもわずかながらコレクション出走の可能性を残した。

高木は売り出し中の大久保に格の違いを見せつけて完封、好枠から終始大久保より先手先手で運んで一度も前に出させなかった。

やはり33バンクでの強さは特筆もの、このところは決め手を欠いてなんといわき平ドリームレース以来優勝がなかったが、ここ一番でしっかり実力を発揮してきた。

大久保は先に高木で出られてその外を回される形、今日は枠順の差も大きかったし高木が十分の形なので叩こうにも叩けない。

それでも外並走で堪えて直線勝負に持ち込んでの②着で見事にコレクションの出走権を獲得、弱い選手なら浮いてしまうがこちらも力があるのは間違いない。

内村は高木を追走、２角では坂口と大久保に挟まれるような形になったがよく踏ん張って最後は大久保の外を伸びてきた。

前の２車とは少し力の差を感じるが俊敏な立ち回りは見るべきものがあり、コレクションにも望みはつないだ。

結局は第１戦の高松に続いてこちらも順当、一人ぐらいは伏兵特にマーク陣の食い込みがあると面白いがやはり脚力差が大きいようだ。

ガールズケイリンは明日から名古屋がスタート、高松で戦ったばかりだがまたも児玉碧衣と山原さくらの対戦となる。

高松決勝は打鐘からぶっ飛ばした児玉を誰も追えず、山原は思い切って踏み込んでいれば児玉の番手に入れたと見るが安全策になってしまった。

雪の予報もあり無事開催が行われるか心配もあるが、レベルの高いこの両者の再戦は楽しみだ。

1/22
名古屋6Rガールズ予選
[車 名 期県]
①佐藤　亜貴子 108神
②小坂　知子 　104岐△
③猪子　真実　 104愛
④蓑田　真璃　 110千▲
⑤藤谷　はるな 110茨
⑥加藤　恵　　 112青○
⑦山原　さくら 104高◎

高松決勝の⑦山原は消極的だったと言わざるを得ないが、コレクションの権利に関しては取るべくして取った。

ここはもちろん確勝級、予選は軽く連勝して再び児玉に挑みたい。

相手は充実著しい⑥加藤、安定感はまだまだだが前回高知ではなんと梶田を負かしておりパワフルな末脚は魅力だ。

小倉で決勝②着の④蓑田も元気一杯、②小坂は高松では相手が強かったとはいえいいところがなく得点は２番目だが押さえまでの評価とする。

三連単
⑦→⑥＝②④

1/22
名古屋7Rガールズ予選１
[車 名 期県]
①齊藤　由紀　 110愛△
②岡村　育子　 102埼
③児玉　碧衣　 108福◎
④鈴木　彩夏　 110東▲
⑤福田　礼佳　 108栃
⑥明珍　裕子　 104島
⑦増茂　るるこ 102東○

高松のメンバーが誰もついていけないのだからこのあたりでは③児玉のぶっちぎりでどうしようもない。

相手は⑦増茂、その高松では最終日に加瀬加奈子を捲って１勝を挙げた。

近況いい④彩夏と地元①齊藤へ。

三連単
③→⑦＝①④

なお大宮記念「東日本発祥倉茂記念杯」は伏兵の菅田壱道が鮮やかな一発、準決勝まで圧倒的な強さを誇っていた平原康多は勝負所で内に入ってしまうミスでまさかの凡退となった。

平原は吉澤純平が行けないと思ったようだが任せた以上あれでは見切るのが早すぎで、それで結果も出せなかったというのはちょっと見た目がよくない。

自滅した平原の後ろにいた菅田が吉澤のスピードをもらって捲り快勝、いつもながら勝負事というのは条件が揃いすぎると弛みが出るもので順調な時ほど落とし穴が待っている。