皆さんは「特別観覧席」と聞いて何を思い浮かべますか？
それは「ちょっとリッチな人が席を確保してゆっくりと観戦できる場所」というのが
一般的です。しかし、昔の競輪場の場合は所謂「ノミ屋・コーチ屋」の類もいたりして
「怖い所」というイメージがついている人もいらっしゃるのではないでしょうか？
私はどちらかというと後者のほうで、ちょっと入るのには勇気のようなものがいりました。
そんな時代の「初めての特別観覧席」になります。当日は競輪を教えてくれた先輩の一人と一緒に本場へ。
ああ、私もそんなリッチな人間になったんだなという気持ちとちょっと怖いという気持ち半々で。

話はちょっと逸れますが。今の時代「レトロクラシック」な競輪場というとどこを思い浮かべるでしょうか？
関東であれば小田原、伊東温泉。中部地区であれば豊橋、大垣。近畿であれば向日町、奈良。
このあたりでしょうか？但し豊橋についてはレトロを逆に「売り」にしているフシがあるので難しい所です。
これがノストラダムスの大予言の時代。即ちミレニアムの時代だとどうでしょうか？
間違いなく「旧松山競輪場」「旧京王閣競輪場」が二大巨頭であると言えるでしょう。
私が初めての特別観覧席を経験したのはこの中の「旧京王閣競輪場」になります。
京王閣競輪場・・・・。そこは京王多摩川駅の臨時口を降りた時から別世界のワンダーランド。
あの光景はギャンブラーにとっては素晴らしい光景と言えよう。
競輪場の横を飾る居酒屋の数々。そして当時駅前に佇む１軒のパチンコ屋・・・・。
京王閣競輪場は現在のギャンブル場の中では「最も駅前の本場開催場」とも言えますね。
（ちなみにですが、場外まで含めるとダントツなのは尼崎ボートの場外。駅前というよりエキナカに近いｗ徒歩１分未満。あとはＪＲＡ場外のウインズ神戸。その後にラピスタ新橋やライトウインズりんくうが徒歩１分で続く感じですかね。）

又もや話が逸れましたが、そこから特別観覧席の入場券を買ってもらいました。
一体いくらするのであろうか？えっと。２００円ですか？何か嫌な予感が。
そしてその予感は大的中する事になります。当時の２００円指定席。
普通特別観覧席は雨風は凌げて快適なはず。でも、京王閣の席は全く凌げません（笑）
寧ろ寒くて寒くて仕方がなかった。本当に席が置いてあるだけ。そんな思い出の京王閣競輪場。
今はそんなボロボロだったスタンドは全く面影なくきれいになりましたねー。

ただ、その先輩曰く「この指定席は席を確保するのではなく
売り場で締め切り間際でも確実に買えるようにするための券だ！」
と言ってました。確かに昔の競輪場（に限らず他のギャンブル場でもあった事ですが）は
「いつまで続くんだ、この締め切り２分前の音楽は！」なんてのも多かったですからねー、と
当時の私は妙に納得してしまってました（笑）

以上　冬の思い出でしたー。