皆様、おはようございます。

2015年８月１日。
今日、船橋の地で、オートレース界に燦然と輝く１つの記録が打ち破られようとしています。

「14連勝」。

「絶対王者」高橋貢が、2000年12月から翌2001年１月の間に打ち立てた、オートレースの連勝記録です。

以来15年、決して誰も到達する事の出来なかった不滅の大記録に・・・昨日、並んだ１人の男が居ます。

ランキング１位、現「王者」、中村雅人（船橋）。

6/21、山陽・プレミアムＣ最終日、４Ｒの一般戦からスタートした破竹の進撃は、「３場所連続完全Ｖ」の称号と共に続き、そして遂に「絶対王者」と肩を並べる、14個の白星。

以下、その軌跡を纏めてみました。


【山陽】特G1　プレミアムＣ
6/21　４Ｒ　一般Ｂ　１着　10ｍ　良　3.431 [3.37]
【川口】一般開催
7/4 　12Ｒ　予選　　１着　40ｍ　湿　3.656 [3.58]
7/5 　12Ｒ　終予選　１着　40ｍ　湿　3.631 [3.56]
7/6 　12Ｒ　準決勝　１着　30ｍ　湿　3.626 [3.57]
7/7 　12Ｒ　優勝戦　①着　20ｍ　斑　3.426 [3.30]
【山陽】一般開催
7/13　10Ｒ　予選　　１着　40ｍ　斑　3.392 [3.33]
7/14　10Ｒ　終予Ａ　１着　20ｍ　良　3.404 [3.32]
7/15　12Ｒ　準決勝　１着　20ｍ　良　3.433 [3.35]
7/16　12Ｒ　優勝戦　①着　20ｍ　風　3.420 [3.37]
【伊勢崎】一般開催　※ナイター
7/23　11Ｒ　予選Ａ　１着　30ｍ　良　3.419 [3.31]
7/24　12Ｒ　終予Ａ　１着　50ｍ　湿　3.737 [3.73]
7/25　11Ｒ　準決勝　１着　30ｍ　良　3.444 [3.34]
7/26　12Ｒ　優勝戦　①着　20ｍ　良　3.452 [3.31]
【船橋】一般開催
7/31　12Ｒ　予選　　１着　40ｍ　良　3.436 [3.33]


こうしてみると、この成績が如何に凄いものか、よく分かるような気がします。

まず、そもそも季節は夏であり、灼熱の、一般的に後方からの追込が利きにくい走路状態を含んでいること。さらに、序盤はまだ梅雨時、湿走路での成績も含んでいること。特に7/4からの川口は初日から３日連続で湿走路、これをキッチリとクリアしている辺りがとにかく強いです。そして・・・上記14連勝は全て８号車・・・「最重ハン大外」であること。
日によって刻々と変わる気候、走路状況を総合的に戦い抜ける力があってこそ、この偉大な記録が生まれるのだと思っています。

そして今日は、船橋３日間開催の中日、即ち準決勝。
しかし今回の船橋は企画開催、準決勝は全て１着条件の８個レース・・・勝ち上がりという意味では厳しいですが、逆に強力な船橋主力勢は全て分散されており・・・、ここまでの破竹の勢いを考えれば、余程の事が無い限り、遂に「絶対王者超え」、勝ち上がり制度発足以降、誰も為し得る事の出来なかった「15連勝」への道は開けたと言っていいでしょう。

もちろん、何に足を掬われるか分からない、レースの世界。
決して簡単な事ではありません。
フライング、反則は、もっての外。
慎重に、しかし大胆に、一気にケリをつけて欲しい。

・・・今の中村雅人なら、きっとやってくれるはずです。

船橋11Ｒ、発走予定時刻は、15時53分です。