日本競輪学校卒業記念レース（109期＆110期・伊東）は二日目、男女ともに決勝が行われた。

当コラムは当然ガールズ（110期＝女子５期）がメイン(笑)、決勝は順当に在校１～７位の生徒が勝ち上がった。

3/24
伊東４Ｒ
卒業記念レース
第110回生決勝
[車 名 期県齢在校順位]
①中嶋　里美　 110愛25③
②板根　茜弥　 110東26⑤
③藤巻　絵里佳 110島20②
④土屋　珠里　 110栃19⑥
⑤山本　知佳　 110和24⑦
⑥鈴木　奈央　 110静19①
⑦林　真奈美　 110福30④

レースは藤巻→中嶋→板根→鈴木→山本→林→土屋という初手の隊列、残り２周から土屋が鈴木後位に追い上げる。

バックで早くも発進の鈴木を土屋が追走、中嶋は藤巻後位から鈴木に飛びつきを狙う。

藤巻も突っ張ってその後ろが板根、４角では藤巻と鈴木の踏み合いになりその後位で内から板根・中嶋・土屋の３車が並走になる。

最終ホームで鈴木がわずかに前に出ると後位は土屋が踏み勝って中嶋はその後ろ、藤巻も粘るが２角では完全に鈴木が主導権を取る。

これを追った土屋はバックから番手捲り、中嶋が続こうとするが捲られた鈴木も３角から盛り返して中嶋は外に浮いてしまう。

土屋は後続を突き放して圧勝で優勝、逃げた鈴木が②着に残ってうまくその後位に切り替えた板根が③着に入った。

土屋は圧巻の完全Ｖ、加瀬加奈子・石井寛子・石井貴子（千葉）・尾崎睦という歴代の卒業記念チャンピオンと同じく無傷で栄冠を勝ち取った。

在校成績は６位だが積極的なレースで存在感はそれ以上、第２回トーナメント決勝で先行しての②着に続いて今回はなんと予選で逃げ切り３連発である。

そして決勝は鈴木後位を取り切っての鮮やかな番手捲りで圧勝、ここへきてぐっと力をつけているようだ。

年齢的にもこれからさらなる飛躍が期待できる生徒、デビューが楽しみだ。

鈴木は藤巻を叩き切って主導権も土屋の番手捲りに屈して②着、こういうレースは先行ではなかなか勝てないものだし今日は先行争いもあったので仕方ないか。

すでにナショナルチームに名を連ねる逸材、あえて言えば速い脚がないのは少し気になるがレベルの高い生徒であることは間違いない。

今回は結果を出せなかった生徒たちもこれからの努力・工夫次第、これはゴールどころかまだスタートですらないのである。

一見華やかだがこれは厳しい勝負の世界、そのなかで自分を見失わないようにどの生徒もこれからより一層頑張っていただきたい。

なお109期（男子）は太田竜馬（徳島・19歳）が卒業記念チャンピオンに輝いた。

3/25
平塚11R S級決勝
[枠車 名 期県]
1①和田　真久留 99神○
2②村上　博幸　 86京
3③佐藤　友和　 88岩
4④山本　伸一　101京
4⑤渡邉　晴智　 73静▲
5⑥鈴木　誠　　 55千
5⑦深谷　知広　 96愛◎
6⑧坂本　健太郎 86福△
6⑨岡部　芳幸　 66福

並び
①５６ ③９ ④２ ⑦８

⑦深谷は初日に③佐藤の厳しいブロックで沈んでしまったが今日は圧勝、不安を一蹴した。

最後も格の違いできっちり締める。

相手はまず初日に期待した①和田＝⑤渡邉の南関ん勢、和田は連日ちょっと情けないが決勝こそは本来の実力を発揮してほしい。

⑧坂本は縦の脚があるだけに一応押さえておく。

三連単
①⑤⑦ボックス
⑦→⑧＝①⑤