ガールズケイリンは26日までお休み、ちょうど110期（女子５期）生の卒業記念レース（予選）の映像を見ることができたのでごく簡単にではあるが振り返りたい。

１回戦
１Ｒ
土屋珠里（栃木・19歳）が前受けからそのまま逃げ切り、以下も初手の隊列のまま野口のぞみ（長崎・32歳）→板根茜弥（東京・26歳）が②③着に流れ込んだ。

いきなり淡白なレースになり「何じゃこりゃ？」と思ったが、その後のレースを見ると土屋が強かったようだ。

２Ｒ
最終ホームでカマした藤巻絵里佳（福島・20歳）が圧勝、第２先行になった大谷杏奈（愛知・19歳）を蓑田真璃（千葉・24歳）→坂本咲（神奈川・19歳）が交わして②③着に入った。

藤巻は在校２位、ダッシュ力がありそこそこのレベルまではすぐに勝てるタイプだと思う。

３Ｒ
在校１位でナショナルチームのメンバーでもある鈴木奈央（静岡・19歳）とトーナメントを連覇している在校３位の中嶋里美（愛知・25歳）の対戦、主導権を取った中嶋に対して鈴木奈は終始外々を回らされる苦しい展開になる。

中嶋が逃げ切り快勝、鈴木奈は捲り追い込むも届かず②着となり中嶋後位を回った宮地寧々（岐阜・20歳）が③着に入った。

ここは中嶋が会心のレースで完勝、鈴木奈は一度も前に出られなかった。

４Ｒ
黒河内由美（新潟・20歳）の逃げを利した山本知佳（和歌山・24歳）が番手捲りで快勝、マークしていた中野咲（愛知・19歳）→亀川史華（兵庫・24歳）が②③着となり在校４位の林真奈美（福岡・30歳）は捲り不発に終わった。

山本は好展開になったのは確かだがこの後のレースを見ても勝負どころで俊敏な動きが光る。

２回戦
１Ｒ
鈴木奈が前受けから叩いてきた山本と藤谷はるな（茨城・22歳）を突っ張り切って圧勝、山本はうまく鈴木奈の番手に入り②着を確保して離れた③着に亀川が入った。

１回戦で後方に置かれて②着に敗れた鈴木奈がここは圧倒的な強さ、在校１位の意地でしっかり巻き返した。

２Ｒ
土屋が予選１に続き前受け、叩いてきた蓑田を叩き返して連勝を飾った。

初手からマークの林が②着、離れた③着に蓑田が入った。

土屋がここも強い内容、蓑田がいいスピードで叩いてきたが番手に入ってから最終ホームですぐに出ていった。

５期生ではこの生徒が最も先行意欲があるようだ。

３Ｒ
藤巻が鋭い捲りでまたも圧勝、逃げた黒河内がわずかに②着に粘って③着に遠峯加奈（群馬・19歳）が入った。

藤巻がここも非凡なダッシュ力を披露、再度後続をぶっちぎった。

黒河内は１回戦に続き先行、こちらも積極的だ。

４Ｒ
在校５位の板根が中嶋を突っ張って先行、これを利した荒川ひかり（茨城・21歳）が絶好の番手から差し切った。

板根が②着で中野が③着、中嶋は突っ張られてまさかの不発に終わった。

ここは中嶋を突っ張って②着に残った板根の走りが目立った。

３回戦
１Ｒ
再度板根と中嶋の対戦、今度は板根の先行を中嶋が３番手からあっさり捲って快勝したが、捲られた板根も４角から盛り返して②着は死守して板根をマークした遠峯が離れながらもなんとか③着に入った。

ここは中嶋が力通りに快勝、板根もあっさり捲らされたと思いきやしぶとく②着に入ってきた。

２Ｒ
前受けの鈴木奈を打鐘で山本が一気に叩くが番手に嵌まった鈴木奈が最終ホームで叩き返して押し切り、山本はまたも番手に入り追い込むも②着で③着には大谷が入った。

鈴木奈がここも完勝、２回戦からは前評判通りの強さを発揮して連勝である。

山本も２回戦同様鈴木奈に出られた後にすぐさま番手に入って最後は差を詰めてくるしぶとさを見せた。

３Ｒ
打鐘で一気に仕掛けた蓑田を追った藤巻は中野と接触して後退、打鐘から蓑田と黒河内が先行争いとなり黒河内が突っ張り切るが最終ホームで藤巻が後方から強引に捲る。

これを追走した林が差し切って①着、さらに切り替えた中野が②着となり藤巻は③着に終わった。

林は１回戦で不発に終わったがあとは②①着、ボート競技ではトップ選手だったが自転車でも在校４位とその力を発揮している。

藤巻は蓑田を追った時に中野と接触して後退、とにかく落車がなくて何よりだ。

４Ｒ
土屋が４番手から抑えて先行、ここも力強く押し切ってなんと全て逃げ切りでの３連勝である。

鈴木彩夏（東京・19歳）が番手の並走を制して②着、その後ろの佐藤友香（青森・34歳）が③着となった。

土屋は圧巻の逃げ切り３連発、在校成績は６位だがおそらく普段から先行中心に戦っていると思われるのでプラスαの評価が必要だろう。

鈴木彩の父は現役選手の康雄（53期）、佐藤は適性組でリレーの代表として世界陸上にまで出た実績がある。

これで予選が終了、ナショナルチームの鈴木奈は当然としてあとはなんといっても逃げ切って３連勝の土屋が目立っている。

中嶋・藤巻も差はなく上位は拮抗、どの生徒が卒業記念女王の座に就くのだろうか。

おそらく在校１～７位が順当に決勝に進出と思われるが今日はここまで、明日は決勝の模様をお伝えできればと思う。

3/24
松阪11R S級準決勝
[枠車 名 期県]
1①吉田　拓矢 107茨◎
2②菅原　晃　 85分△
3③佐藤　康紀 73青▲
4④戸邉　裕将 72茨
4⑤森田　康嗣 89北
5⑥大前　寛則 57岡
5⑦菅田　壱道 91城○
6⑧伊原　弘幸 90井
6⑨阪本　正和 70長

並び
①４８ ②９ ６ ⑦３５

初日の①吉田は後方に置かれてあっさり凡退、あの程度の包囲網は突破してもらわないと困る。

ここは負けてはいけないところ、本物なら負けない。

④戸邉あたりでは追走は厳しく相手は当然別線、北の３車と力で②菅原まで。

三連単
①→②③⑤⑦
①→②→⑨