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外的要因と内的要因

2017/10/03 19:35 閲覧数(854)
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松戸記念の売り上げが50億円を割りました。現行の4日制G3で中止もなくナイターでもない開催ではおそらく初めてではないかと思います。

で、こうなってしまった原因ですが。
・選手がショボい、SS1人じゃハナシにならん
・松戸みたいな33バンクじゃ売り上げが出るわけがない
・奇数月末じゃ年金客は打てないわ

まあいろいろ言われているとは思いますが、皆さんが言うような理由は正しいようで、実は正しくはないこともあるのです。特にあっせんされた選手、レース内容、競技環境といった内的要因よりは、年金客のシェアが多い中で支給日前の開催という外的要因の方が、まだ重要度は高いでしょう。

今の公営ギャンブルは、売り上げを維持、拡大するには発売機会の拡大をするしかありません。レース内容ではなく、レース発売機会拡大が大事なので、内的要因よりも外的要因と言えるのではないでしょうか。
JRAでは即PAT会員を増やし、地方競馬ではJRA会員が投票できるレースを増やし、ボートレースは専用場外拡大のみならず本場の場外化(外向発売所を事実上のボートピア化させる)による発売日数を拡大することで、今の売り上げを維持しています。オートレースも場外発売所を拡大することで売り上げの右肩下がりを止めることができました。

競輪も例外ではなく、ここにきての微増はミッドナイト開催の日数増、平均売り上げ増が貢献しているのです。
ところが従来の記念競輪、特別競輪はミッドナイトのようにはいかないわけです。つまり場外発売所がボートレースのように拡大しているわけではない以上は、売り上げは年々落ちるのが必然なのです。
売り上げが落ちるのは参加者が減っているから、参加者が減っているのは、まずは高齢化ですけど、もうひとつは競輪場や場外発売所周辺の人口減もあるわけです。

平成27年の国勢調査によると、平成22~27年の間に人口が増えた都道府県は。福岡、沖縄、埼玉、千葉、東京、神奈川、愛知、滋賀8都県だけ。あとの39道府県は減少しているわけです。
人口増の8都県のうち、沖縄には公営ギャンブルの施設自体がなく、滋賀は専用場外が1カ所だけ。残り6都県も専用場外は会員制だけの東京、神奈川、愛知と、他競技に比べても条件はよくないわけです。つまり、多くの場で今まで来てくれた客がこないまま、発売機会もろくに増やせぬままで来てしまっているのです。一方で人口増が続く都会に場外を増やすのはままならないままです。

売り上げが低いのにナイターグレードレースをやるのはおかしいという意見がありますが、そもそもナイターグレードレースをリアルタイム発売しないという他競技では考えられない場外発売所があることの方がよほどおかしいと見るべきです。広域発売が前提になっている今の公営ギャンブルの状況から逆行しているのですから。ボートレースではナイターSGを売らない場は一部の前売り主体の小規模発売所を除けばありません。

もちろん、少子高齢化が進む中で、ボートレースの真似をすれば事態が解決するかと言えばノーでしょうけど、競輪は公営ギャンブルの中では相当に条件が悪いことは踏まえておかなければならないでしょう。そういう中で、ミッドナイト競輪は救世主的存在になっているのです。
ただし、ミッドナイト開催以外に決定打がないようだと、人口減以上のスピードで売り上げを落とすだけでしょうが。

コメント(2)

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店長(座長)

私が思いますのは、
「現状、かろうじて支えになっている」
ミッドナイトへの依存が、逆に好改革への妨げになってしまっていやしないか………です。
「とにかくやってみよう」
と、賛否両論あった中スタートしたミッドナイトが、「支え」と言っていいほどの成果を見せ、
「よし、ならばいろいろやってみよう」
ではなく、
「ミッドナイトはいいぞ」
に、なってしまっている気がしてなりません。
東方さんのおっしゃる通り、本来は発売機会を増やすことで売上を確保するのが正解なはずですのに、
経費が掛からないから利益は出ているものの、発売機会が最も少ない(開催数は増えていますが)ミッドナイトに依存してしまうのは、「逆行」とも言えるでしょう。
ミッドナイトで利益を確保しつつ、発売機会を増やす努力をすべきだと思います。
いずれにしましても、豊富なデータに裏打ちされた東方さんの分析は、説得力のある素晴らしい物です。
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東方不敗

店長(座長)さんコメントありがとうございます。お褒めの言葉まで頂戴し恐縮しております。
ミッドナイト競輪自体は従来のやり方では商品価値が乏しかったオールA級開催でも、やり方次第では競争力のある商品になれるということを証明しただけでも高い価値があると私は思います。今のようなほぼ毎日開催に対する是非論は別にして、中下層の選手の生計を支え、公正なレースを運営する観点からも今後もミッドナイト競輪は重用されていくべきと思います。
一方で、発売所拡大というボートレースが取っている手法ができないことで、稼ぎ頭のグレードレースの売り上げの落ち方が深刻だということが、先の松戸記念の売り上げからも明らかになってしまったわけです。
6日にボートレース多摩川でも外向発売所が拡大して開業したことで、関東5場すべてで「ボートピア化」が完了しました。毎日たくさんの場を売っているボートレース場と、月の半分くらいしか発売はないし、売っているのも1場だけという競輪場の格差は、しばらくは広がるままでしょう。
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