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Sympathy for 村上義弘

2015/05/25 2:23 閲覧数(879)
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少し前になりますが、GWの平塚記念決勝の前々日の夜のこと。

Gambooオートレース配信でおなじみのDJトミーさんと、競輪仲間であり大学の先輩であるT先輩とお酒をご一緒することになり、その席で「世代」についての話になりました。

競輪選手でいうと、トミーさんは神山雄一郎とほぼ同世代。
T先輩は吉岡稔真とほぼ同世代。
自分は村上義弘と完全に同世代。しかもちょうど1ヶ月違いの同級生です。

トミーさん/神山雄一郎世代というのはいわゆる「バブル世代」にあたり、日本も競輪も景気が良くて、日本中が「ブイブイ言わせていた」という時代。あの前髪が印象的なボディコンのお姉さんやらをどうにかしてやろうと夜のバンクで競りが繰り広げられていた、それはそれは華やかな時代だったようで…

T先輩/吉岡稔真世代というのは「バブル世代」の少し後の時代。
しかしながら、T先輩の頃というのは学生時代がまだバブルの時期だったそうで、金回りもよく派手な学生時代を送れたとのこと。最若手のイキのいい時期にF1先行で疾走していたようです。ただ、酔いが覚めて後で考えてみたのですが、社会人になったとたんに不況になった世代とも言え、吉岡の早い引退というのは何かを象徴しているような、いないような気もします。

さて、自分/村上義弘世代です。もうお分かりかと思いますが、いわゆる「氷河期世代」だか「ロスジェネ世代」でございます。
バブル崩壊が高校生の時。大学に入った頃はすでに不況で、やれ震災だオウムだと騒然とした世の中で…自分が人生のバンクに選手として立つ頃にはもう日本は不況の真っ只中でした。

学生になればバイト代だけでクルマ買えるんじゃなかったの?就職は軽くできるハズじゃなかったの?給料だって上がるハズじゃなかったの?そして何より、おれが中学校の頃とかに隠れて見ていたAVに出ていたようなボディコンのお姉さんはどこに?

ところで、この話を今さらするのは不適切かもしれませんが、一昨年暮れに勃発した「SS11」騒動。

自分は彼らの気持ちは理解しつつ、その行動を決して支持はしませんでしたが、いわゆる「首謀者」の他の選手が「オリンピック」や「競技としての競輪」というようなことを言っている中、村上義弘は「小さい頃に憧れていた競輪の世界と変わってしまった」と言っていたのが印象的でした。彼は五輪や競技よりも、あくまで競輪という世界に憧れていて、選手となった今の競輪の世界が違うものになってしまっている、と。

オメーの下衆な「憧れ」なんぞと一緒にするんじゃねえ!と怒られそうですが(笑)、何といいますか村上の発言を聞いて「自分が憧れていた世界と全然違うじゃないか」という、「氷河期世代」としてのシンパシイを感じたのです。村上義弘は「先行日本一」から「魂の走り」に至ってレースでその思いを見せてきたワケですが、結果バンク外での実力行使に至ったのかなあと思って、あの時の村上義弘には同情をしてしまいました。他の選手にはまあ…(以下略)

ということで、翌々日、平塚記念決勝。
成田-岩津=村上で厚く勝負していた自分ですが、村上が優勝しました。

3年前の雨の京王閣GPの時もそうでしたが、車券が外れても村上義弘が勝つと不思議と納得してしまうのは、彼の「魂の走り」がファンの心に訴えることもありますが、自分の場合、心のどこかに、同じ時代をほぼ同じ時間生きているという「共感」のようなものがあるからかもしれない…と思った大宮場外でした。

しかし、なぜ買わなかったおれ…ここまで長文書けるなら人情車券買っとけよ…。

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