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又又又四番車を口にしてはいけない~競輪グランプリ2022考

2022/12/29 16:52 閲覧数(456)
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 三年つづけて四番車の優勝かぁ……冒頭につぶやいて忘れてしまおう。
 18年も19年20年も展開を支配したのは――先行したのは――脇本雄太であり、対抗軸は新田祐大であった(昨年は二人とも出場していない)。今年も脇本対新田には違いないとはいえ、例年とはだいぶおもむきが異なる。
 ――大事な初手の並び。
 おそらく捨て身であろう新山響平先導の北四人を後ろに置いて正攻法で受けるのは、誰でもいささか以上の勇気が必要だ。
 後方カマシが脇本の「必殺技」なれど、突っぱり見え見えの北四人に単騎三人を並ばせるのはちょっと嫌かな。もちろん古性優作が一番車なのだから好きな位置を取ろうと思えば取れる。ただ正攻法以外は――たとえば北カルテットの後ろとかは――すんなり回らせてもらえないかもしれないし、仮に道中はそこに居られたとしても――単騎の選手が内外いつ絡んでくるかわからないので――平常心では回れない? 北が前を取ればとりあえず単騎全員が加担とも限るまい。脇本-古性の三番手にいるとしたら誰なのだろう。さっきから単騎三人と大雑把に括りすすめてはいるけれど、二番車をもらった郡司浩平が三人の中では一番、欲しい「場所」を取れる可能性は高い。と、ここまで書き連ねてきたもののなんとも煮えきらない。歯切れが悪い。苦手である。楽しくもない。俯瞰図のごとく競輪を読んで解く名人たちの「初手」を覗き見したい気持ちになる。
 ――やっぱり持ち味の「大雑把」に戻そう。
 一、北作戦奏功。独占劇とは言わない。とにかく番手捲り――たとえ何某かの「変圧」が北の隊列に及んだとしても――新田祐大の優勝だ。
 二、やっぱり脇本雄太は強かったというやつ。二段駆けがあろうと先捲りがあろうと、たとえ八番手だろうと、「参りました・降参です」と周りを黙らすカマシ捲り炸裂の画である。
 三、北と近畿で壮絶にやってしまった場合――どちらかというと新山響平対脇本雄太というより新田祐大の番手捲り対脇本雄太のカマシ捲りの方かしら――その上を更に捲っちゃうのは誰なのか。
 前述の三項を吟味する。
 まず「一」。新田祐大の親王牌優勝は僥倖(万事休すかと思いきや内が空く)に依ること大きく、その新田が引っぱり新山響平を競輪祭優勝に導き、今度は新山が犠牲役に徹して新田のGP戴冠なるストーリーは傑作だ。「新田-守澤太志」一本で打って観戦したい気持ちにもなる。しかしだ。出来すぎの感も否めない。♪いい事ばかりはありゃしない~と忌野清志郎がシャウトしている。
 次に「二」。過去のグランプリで俺は脇本雄太の頭から車券を買ったことがない。だから今年は「脇本の頭」を経験しておきたいとは思っている。番手は古性優作かぁ。終わってみれば連覇もあるのしかしら。去年は平原の後ろに古性だった。今年は古性の後ろに平原だったりして――とか考えはじめると「迷子」になるだけなので、「脇本エラヅヨ(途轍もなく強い)の画なら古性はいない」と独断を下す。
 最後に「三」。要は北と近畿の雁行消耗の絵図なのだから、該当するのは単騎の三人となる。それが郡司浩平の場合――そのまま先頭でゴール、は十二分に可能だと思う。松浦悠士の場合――最後までもつのかなぁ……捲り切っても差されちゃう心配がある。平原康多の場合――大旨松浦と同じになる。というか平原は自分で仕掛けるより郡司や松浦に乗りたいところだろう。ま、考えりゃきりがない。単騎の三人の頭のなかを想像妄想するのをお菜にご飯二膳はいける(つまらん!)。
 行きつ戻りつ辿り着いたのは、「脇本雄太から古性優作じゃない車券」と「郡司浩平から(誰にしようか?)頭流し」であった。えいやと繋げて②⑨と⑨②が本線、②⑤、②⑥、⑨⑤、⑨⑥と付け足します。

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