準決はやらない――。という文言に目くじらを立てる諸兄もおられるだろうが、俺は三十数年前から今まで頻繁に、手癖のようにこの言い回しを使ってきた。
昔のB級普通競走の小林政春(21期)は1⑨1のオンパレードだった。予選はまず楽勝、準決はトップ引きを志願し9着、最終日の一般戦また楽勝。まるで〈ゴルゴ13〉の仕事の如きであった。脚力拮抗の準決では落車等のリスクを冒さずトップを引き、楽に勝てる(と踏んでいる)予選と一般戦で計算どおりの稼ぎを挙げる。ある意味生粋のプロフェッショナルであった。
1⑨1、1⑤③、1⑤①――。準決の壁をなかなか突破できない新人の評価は最終日の着順と内容を重視する。予想屋の講釈だったか阿佐田哲也のエッセイか、もしくは川上信定の内外タイムスのコラムで教わった「戦術」も今ではあまり有効ではなくなったが、1⑦②、1⑧1……、数字面は一緒でも似て非なる中堅域の自力選手を探すのが俺は得意だ。このタイプは予選でいくら強い勝ち方を見せても準決は買ってはいけない。ここでも行かない・あそこでも行かない、最後にまあまあの脚で捲っていくが届くわけがない。まるで練習しているみたいだが、無駄脚は避け勝負は翌日の敗者戦なのだとしたら、これまたプロフェッショナルだと俺は思う。
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