個人的な話ですいません…

夏の風物詩と言えば高校野球ですね！今は大会の真っ最中で毎日・毎試合が感動的なドラマが繰り広げられ、最近は自分も涙腺が弱くなったのか、とても感情移入してしまいます。

そんな自分にもドラマがありました。
確か、もう30と数年前思い出すのは自分が高校3年生の時、甲子園に行く事になりました。背番号も先輩からレギュラー番号を譲り受け、大会中は炎天下の中、緊張と緩和が程良く交わりあい、気持ちの良い汗をかいていた事を思い出します。

大会初日の開会式の中、選手達が手を振って行進する時も、三塁側を通れば『お〜い！こっちこっち』又、バックネット裏からの人達からも『こっち、こっちだよ！』等のカメラのフラッシュや大きな声があちらこちらから聞こえ、右往左往しながら浮足だっている自分なりにシッカリ、地に足を付け大きな声をだしているつもりでも、回りの歓喜の声援や大応援団の迫力あるパフォーマンスに圧倒されつつ、試合中では有りましたがとても有意義な時間を過ごす事が感じ取れました。

試合の方も、序盤から中盤戦に向かい淡々と消化する中、何と自分の処にファールフライになるボールが飛んで来ました。

三塁側の金網近く、フェンスにでも当たれば怪我もするだろうな？と思いつつ、咄嗟の判断で無理をせず、ヒラリとかわした対応も、観客席からは『良く、交わした！』とか『危なかったねぇ！』だとか、心地の良い賛辞の評価もして頂き、常日頃からの練習の成果の甲斐が有り、多少の悔いはありましたが自分では満足しておりました。

回も大詰め、自分はまだ大きな仕事もしておらず、チームにも迷惑等をかけて悩んでいましだが、仲間の皆からも『頑張れ！』『大丈夫！』の言葉も貰い、もう何も考えず9回の最終攻防に向かい奮起しました。

そろそろ、次のチームや観客席が入れ替わる準備等をして、ザワザワし始めているのが見ていも分かる雰囲気です…

この回が勝負！

このままではいけないと思い、声だけには自身があったので自分は、普段の倍以上の大きな声で叫びました！







『ビールに弁当、お茶は如何ですか〜！』『カチ割り』もありま〜す。と…

そうです。自分は甲子園で売り子のアルバイトをしていたのです。

ビールサーバーや弁当・お茶を肩に担ぎ、三塁側からバックネット裏、バックネット裏からの又、三塁側へ…

真夏の太陽はギラギラ照り付け、脱水症状近くにもなり、ホントにこの往復は尋常ではありません…

それでも、暑さに負けず『ビールに弁当…』を連呼していると、観客席から『お兄ちゃん、幕の内30個にビールやお茶を…』のお声掛けが…

まさに、満塁ホームラン級の快心注文が頂けた。良かった…

自分の持分では足りず、横に居たチームメイトに頼んで弁当を分けて貰った。

その日も、昼以降から絶好調で大きな打率は残すは無かったのですが、高校生にしては、そこそこのバイト代を頂いた事を懐かしく思い出します（笑）。

頑張った分だけ収入がある！
勉強になりました。

この時期になれば、走馬灯の様に頭に浮かびます。売り子をしていた自分の姿を…弁当を沢山買ってくれた人達（恐らく、東北の方だったと思う）、そしてあの熱闘甲子園を…



ホントに下らない内容の話でしたが最後までの御拝読、誠に有り難う御座いました。

でも事実なんです。
お許し下さい。（笑）。