年に1回ぐらいはブログも書かないと忘れ去られてしまう(笑)。
さて、今年の7月にガールズケイリンは10年目を迎えた。当然ながら1期生(102期)の選手たちはもう10年目に突入だ。
先日残念ながら関口美穂さんが惜しまれつつも引退してまた一人減ってしまったが現在まだ20名の選手が残っている。
現役102期生
(順不同、以下文中選手名敬称略)
☆荒牧 聖未 栃木 31歳
☆飯塚 朋子 奈良 42歳
☆浦部 郁里 福井 34歳
☆岡村 育子 埼玉 45歳
☆加瀬 加奈子 新潟 41歳
☆門脇 真由美 大阪 49歳
☆小林 莉子 東京 28歳
☆篠崎 新純 千葉 37歳
☆白井 美早子 大阪 34歳
☆田口 梓乃 山口 29歳
☆田中 麻衣美 新潟 39歳
☆戸田 みよ子 広島 32歳
☆中川 諒子 熊本 37歳
☆中村 由香里 東京 40歳
☆野口 諭実可 大分 29歳
☆藤原 亜衣里 新潟 41歳
☆増茂 るるこ 東京 30歳
☆松尾 知佳 愛媛 33歳
☆大和 久保美 青森 30歳
☆渡辺 ゆかり 山梨 40歳
開始当時は最年少の莉子はまだ10代、学生だった増茂がもう30歳なのだからそりゃこちらも歳を取るわけだ(苦笑)。
それはさておきガールズケイリンのレベルは年々飛躍的に上がっており、初期からいる選手たちにとっては毎年どんどん相手が強くなっていくような状態だ。
そのなかでまだこれだけの人数が残っているというのは元々の人数が多かったこととまだ代謝制度自体の条件がさほど厳しくないことを差し引いてもなかなかしぶとい。
3年目に小林優香・石井貴子(千葉)が衝撃的なデビュー、この両者の出現でレース形態がこれまでのものとはガラッと変わってしまった。そして代謝制度の導入、生き残りをかけた戦いも始まっていく。
相手は年々強くなっているのだから「現状維持」ではだんだん下がってしまうはず、「アップデート」を繰り返してようやく平行移動になるわけで、それを実践してここまで生き残ってきた1期生たちの「対応力」は大いに評価されるべきだろう。
その代表的な存在と言えるのが「初代グランプリ女王」の莉子、今年はまたグランプリの舞台に戻ってきたのだから素晴らしい。脚力以外の部分でも年々周りのレベルは上がっているので今まで大きくリードしてきたところでも簡単にはいかなくなっているが持ち前のセンスは健在だ。
その他の選手たちも意外と「立ち位置」は大きくは変わっていない。初期のツートップである加瀬・中村あるいは最年長の門脇あたりはさすがに年齢的にも以前のようにとはいかないが、どの選手もそれぞれの歩幅で着実に進化してきたのは間違いない。
第1回のグランプリで莉子に続いて②着だった荒牧も先日また優勝したばかり、相手なりのレースができるので依然大きな舞台でも時々ヒットがある。
また中川は後半は出ていないが前半は今が一番強いかと思えるほどよかったし篠崎は通算100勝の前に②着200回を最速で達成してしまったが(笑)こちらも大きくは崩れず持ち味を発揮している。
あと忘れてはいけないのはグッチ、今年ついに念願の初優勝を飾った。もちろん最も遅い初優勝の記録でありこれはなかなか破られないだろう。①着は少ないがマーク選手としては年々存在感が出てきている。
下位へ目を向けるとなんと言っても驚いたのは「元祖顔より太もも」のまいみん、先日のいわき平一般戦で同着ながら久々に勝ち星を挙げた。いわゆるアイドルレーサーのはしりでありこの人の貢献度も加瀬と並び絶大で成績だけでは測れない。
さらにこれより年上40代の藤原や岡村も今年に入って勝ち星がある。大変失礼ながらこのあたりの選手たちが10年持つと思っていた人は決して多くないはずで大健闘と称えたい。
三者に共通して言えるのは気持ちの強さ、脚力的には正直申し上げてかなり厳しいが怖がらずに突っ込んでいく。ガールズの場合極端に接触を嫌う選手もいるなかでこれも十分にひとつの武器、持ち味だ。
その他の選手たちも脚力はともかく1期生は総じてレースが上手、ただ漠然と走っていることは少なく経験値はダテではない。そして何よりも自分たちが文字通りゼロからガールズケイリンを創ってきたという強烈なプライドを所々に感じるのがいい。
これがすでに形が出来上がっているところに入ってきて色々な面で恵まれている最近の選手たちとは明確に違う部分、だから開始当初からガールズケイリンを見続けている人間としてはどうしても古くからいる選手たちにより肩入れしてしまうし、なかでも1期生には特別な感情を抱かずにはいられない。
定着するかも分からない世界へ飛び込んでよくぞここまで来ましたね。ずっと見ていましたよ。天晴れ!大天晴れ‼︎
最近の選手たちは脚力的にはもちろん粒が揃っていて年々レベルが上がっているのは間違いないがそういう意味ではやや物足りなさがある。ハングリー精神とでも言うべきか、華やかな部分ばかりを追って勝負の世界の厳しさから目を背けてはいけない。
華やかさと激しさのコントラストがガールズケイリンの一番の魅力、もちろんキレイ・カワイイも大いに結構だがバンク内では激しく厳しくあってほしい。
せっかく選手になったのに最短一年半でいつの間にかいなくなっているのではあまりにも寂しいではないか。生き残るためには何が必要か。部活ではないのだから「やりたいこと」ではなく「やるべきこと」「やらなくてはいけないこと」を自分で探さなければいけない。
現役でいるうちは戦いがどこまでも続いていく。新旧に関わらずどうかどの選手も努力と工夫を重ねて少しでも長く活躍していただきたい。
現状では組み合わせが偏ってしまうので私は反対だが今後さらに選手が増えていけば多くの方が唱えているようにクラス分けという話も出てくるだろうし、そうなれば選手寿命もまた伸びていくはずだ。
男の競輪だって40代50代がまだまだ頑張っているのだから「熟女ケイリン」もアリか(笑)⁇
それでは10回目のガールズケイリングランプリ、こういう記事を書いたからには1期生の莉子が勝ってくれれば最高だが現状の力関係ではかなり厳しいか。車券はシビアに買わなければいけない。
12/28
静岡11R
ガールズケイリングランプリ2021
①児玉 碧衣 108福岡◎
②小林 優香 106福岡◯
③石井 寛子 104東京
④小林 莉子 102東京△
⑤高木 真備 106東京▲
⑥尾方 真生 118福岡
⑦坂口 楓華 112京都
①児玉は当レース3連覇中に加えて現在34連勝中、サマーナイトでまさかの未勝利に終わったがその敗戦を糧に後半は一度も負けていない。以前のように時々ムキになる部分がなくなり勝つことが最優先の「大人の競走」ができているのでここも自滅の可能性はかなり低いはずだ。
最近のガールズ特別レースは普段の開催とあまり変わらないヨーイドンの瞬発力勝負、かつては奥井がド先行で展開を支配してそれなりのペースを作ったため総合力が問われたがそういう存在が今はいない。緩いペースから一気に踏み上がって実質半周ぐらいのレースならやはり児玉が一番強いと見る。
負かせるなら②優香だけ、トライアルの「一発ツモ」は見事だ。今年は脇本雄太・新田祐大でさえもグランプリを逃したことを考えれば五輪帰りでこの舞台にいることの価値は極めて高い。
ずっと五輪が軸でついでにガールズという状態だったのがようやく専念できるようになって明らかに上向き、近況は本来の力強さを取り戻しているように見えるので児玉には連敗中だがこの対戦は改めて楽しみだ。
配当的には面白くもなんともなくて申し訳ないが誰が見ても一騎打ち、ドリームレースでは現実にこの両者で③着以下をぶっちぎっている。今回もこれに近いレースになるだろう。
これで「あと一人」を当てればだいたい的中、2強に次ぐ評価としてはやはり⑤真備の名が挙がるがドリームを見る限り今の児玉とまともに瞬発力勝負になってはいかにも分が悪い。
あとは前団はまず蹴散らされると見ているので両者どちらかを追って④莉子が③着を拾うイメージ、逃げてしまいそうな⑥尾方や前受けしそうな③寛子はいらないし⑦坂口は昨年からさらに力をつけてここまで来たのは見事だがさすがに家賃が高いか。
三連単
①=②→④⑤
※ガールズ通常開催予想はコメント欄に掲載致します。
ついでにグランプリも、まさか脇本も新田もいないグランプリになるとは思わなかったがそれでも楽しみな一戦であることは変わらない。
12/30
静岡11R
KEIRINグランプリ2021
①松浦 悠士 98 広島◎
②郡司 浩平 99 神奈川△
③平原 康多 87 埼玉▲
④古性 優作 100 大阪◯
⑤佐藤 慎太郎 78 福島
⑥守澤 太志 96 秋田
⑦吉田 拓矢 107 茨城
⑧宿口 陽一 91 埼玉
⑨清水 裕友 105 山口
並び
⑨1 ④ ②56 ⑦83
脇本・新田がいないなら脚力的にこれに次ぐのは①松浦と②郡司、どちらが有利かと言われれば今回に限っては断然松浦だろう。気心知れた⑨清水に前を任せて万全の態勢だ。
一方の郡司はライン3車のアドバンテージこそあるがついているのは全くの他人、まともに仕掛けて後ろに甘い汁を吸われるのもつまらない。
清水が必ず仕掛けて勝負権を作ってくれるであろう松浦と自分がギリギリ届くように仕掛けないといけない郡司では明らかに松浦に分があるはず、最後は自力に転じて年間獲得賞金の新記録を狙う。
今年の松浦はまさに大車輪の活躍、また成績だけでなく今の地位に定着してからはコメントや立ち振る舞いにも業界トップの「品格」が感じられる。決して他がダメというわけではないが松浦こそ王者に相応しい。
もちろんそんなもので勝てるほど甘いレースではないしむしろ逆になることも多いのが競輪、しかし今年は最大のチャンスなのだから心を鬼にして勝ちに徹してほしい。
松浦が自信の本命、相手はまずその後ろにいる想定で④古性を挙げたい。単騎戦になるがむしろ本来の持ち味が出せそうでこれは楽しみだ。
③平原は昨年大失敗、ああいう負け方をするようではこのレースには縁がなさそうな気もするが関東は「3段駆け」必至でやはり好展開が見込まれる。
郡司は両ラインの動きを見極めて遅めの捲り勝負か。あとはこれが不発になってからの動きになるので押さえまでだがこのレース向きと見ている⑥守澤も状態は不安だが少し。
ニ車単
①→④
①→③
①→②
①→⑥
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三連単
⑥→③⑦→①③⑦