“八月末にMさんの墓参に行ったのだが、場所がわからず往生した(いまは個人情報のあつかいが厳しいので寺側からもなかなかおしえてもらえない)。やっと見つけたら、ありましたよ、ビニール袋につつまれた予想紙が――。”と、Sのメールにあった。
墓前に競輪の予想紙の景がおもいうかび、――Mさんもしあわせものだなぁ、と、ぽつり胸奥でつぶやいた。彼岸でもまわりに競輪ずきばかりだろうから、予想紙がとどくのは肩身がひろかろう。
“拝啓、Mさん。きょうから青森記念です。初日のメイン(第九競走・S級特選)には、先日の伊東G2共同通信社杯で決勝まですすんだ選手が四人〈松浦悠士・二着、園田匠・三着、新田雄大・四着、山崎賢人・六着〉のっています。とりあえず「その着順」、松浦-園田-新田の三連単は買っておいたほうが……。”
――うまい! と、からかい口調でMさんは言い、のってもいいぞとお愛想をつけたすが、おそらく買っているのは新田のあたまからだろう、きっと。
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