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カジノをつくる前に

2014/11/22 0:05 閲覧数(906)
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募集テーマ:こんなレース場にして欲しい!

本日、衆議院が解散され、2年ぶりの総選挙実施が決まりました。
総選挙というと今やアイドルグループの人気投票の方が知られているようですが、こっちの総選挙は国民有権者皆さんに参加権利があります。
いろいろ思うところは皆さんお有りでしょうから、是非とも投票へ行かれて表明いただきたいと存じます。

さて、衆議院解散で事実上閉会した今臨時国会では、成立した法案が多数ある一方で、成立を果たせなかった法案もあります。
成立しなかった法案の中には、いわゆるカジノ法案があります。
昨今の訪日外国人の大幅増加の中で、観光の多様化や外貨収益獲得、新たな雇用促進を目的とする一方で、ギャンブル依存症対策や、場外発売所開設でも揉める近隣対策などを挙げ反対意見もあり、先月末の時点で今国会での成立はない状況でした。
推進派は2020年東京五輪開催までに第1号のカジノを開設させる目標があるようで、総選挙を経て来年の通常国会で成立を目指すことになるのでしょう。

今、日本を訪れる外国人は年々大幅増で、今年は10月時点で昨年を上回る人数となってます。このままなら過去最高を大幅更新です。
なるほど、ここまで増えた訪日外国人にカジノを提供できれば、新たな産業を興せるのは確かかもしれません。
しかし考えてみてください。日本に来る外国人、中でも観光目的で来日する方は、カジノがないから日本にがっかりするようなことはまずありません。恐らくは日本ならではのものに高い価値を見いだしてくれています。その中には、私たち日本人が気づいていないものも時には混じっているものです。

昨年夏、奈良競輪場に行った際、数人の外国人グループがいました。彼らは目の前で繰り広げられている競輪競走に興味津々の様子でした。
外国語の放送も案内もなく、目の前の競輪競走が賭けの対象になっていることを理解しているかすら分かりませんでしたが、長時間、複数レースを観戦していたことを思えば、それなりに楽しんでもらえたようです。
ヨーロッパでは自転車競技の認知度も高く、またレースというものはいちばん早くゴールライン通過を目指すシンプルさからも、言葉が分からなくても楽しめるものかと思うのです。

競輪のみならず、日本には賭けの対象に認められた公営競技が4種目あります。オートレースを除けば、毎日日本のどこかで開催があります。
これらの公営ギャンブル競技を外国人向けに案内を充実させた上で、彼ら専用もしくはじゅうぶんに対応した発売所をつくれば、カジノに匹敵するレジャーを提供できると思うのです。

すでに中部国際空港内にオラレセントレア、関西国際空港対岸にミニボートピアりんくう、成田国際空港から近い場所にサテライト成田があります。東京国際空港(羽田)からならボートレース平和島、東京シティ競馬、川崎競馬、川崎競輪も近い場所にあります。
これらの施設ならトランジット目的客にも楽しんでもらえる立地でしょう。
じゅうぶんな外国語の案内を提供するには予算も要員も必要にはなりますが、しかし新しい法律法案までは不要です。その気になれば簡易な案内ならすぐに実現できるはずです。
新しい「おもてなし」のひとつの形として、こんな発売所があってもいいのではないか。衆議院解散の夜に感じた次第です。

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