真備敗れる！

ガールズケイリンは高知ミッドナイト最終日、決勝戦は荒牧聖未が尾崎睦の捲りを差し切って優勝を飾った。

大本命の高木真備は捲り不発の④着、連勝は14でストップした。

レースは濱田瞳→尾崎→荒牧→松尾智佳→高木→島田優里→大和久保美という初手の隊列、打鐘を迎えて最終ホームで誘導が退避すると前受けの濱田がそのまま飛び出すという意外な展開になる。

尾崎にとっては僥倖、高木も２角あたりから捲っていくが大きく車間を切ってこれを牽制していた尾崎も満を持して踏み込んでいく。

３角で濱田を交わした尾崎が先頭に立ち荒牧→松尾、高木は捲れず４番手に入る。

絶好の展開になった荒牧が直線で尾崎を交わして優勝、捲った尾崎は②着となった。

③着が松尾、高木はまさかの不発で④着に敗れた。

荒牧は車番通りに初手は尾崎後位、尾崎が高木にどれだけ抵抗してくれるかというところだったがこれ以上ない絶好の展開になった。

昨年はハイペースで勝ち星を量産してグランプリを争っていたのが８月の京王閣で高木の斜行による落車（高木は失格）で完全に脱落、因縁浅からぬ相手だけに自ら高木の連勝を止めて多少なりとも溜飲を下げたに違いない。

これで和歌山に続いて連続優勝、今年こその気持ちだろう。

尾崎は濱田の飛び出しを利して先捲り、荒牧には差されたが高木を不発に追いやった。

あれ以上出渋っては高木に飲み込まれてしまうところ、正月の静岡決勝では高木に完敗しているだけにどんな形であれ一矢報いたのは大きい。

松尾は初手から両者を追走してそのまま流れ込みの③着、もちろん展開に恵まれたのが一番だが３強に割って入ったのだから健闘だ。

高木はまさかの不発、誤解を恐れずに申し上げると早い話が濱田→尾崎→荒牧の「３段駆け」(笑)に屈した形になった。

これも競輪（ケイリン）、もう本物なのは間違いないしここからまた勝ち星を積み上げていってほしい。

不可解だったのは濱田、前受けから誘導がはずれると同時に飛び出してしまったが何がしたかったのか。

この想定外の動きが荒牧・尾崎に利して高木にとっては災いしたというレースになった。

2/17
小倉11R S級決勝
[枠車 名 期県]
1①西川　親幸　 57熊
2②成田　和也　 88島
3③吉田　拓矢　107茨◎
4④和田　健太郎 87千○
4⑤近藤　龍徳　101愛△
5⑥森田　康嗣　 89北
5⑦稲毛　健太　 97和▲
6⑧松尾　信太郎 92福
6⑨根本　哲吏　 97秋

並び
⑨２６ ⑦５１ ③４８

以前にも申し上げたが今年に入ってようやく「新しい風」が吹きつつある競輪界、若い選手の活躍が目立ってきた。

そもそもプロスポーツとしての側面から考えれば長らく40代がトップなどというのは異常な状態、それがだいぶ下がり30歳前後になってきたがもっと下がっていい。

それには才能のある選手が若いうちから力を発揮できる環境が必要、バンク内にはくだらない年功序列や変な「介護システム」はいらない。

「新しい風」の筆頭が③吉田でありいわき平に出走する鈴木竜士、どちらもただ飛び出すのではなく物怖じせずに自分のレースをしているのがいい。

ここはもちろん吉田に期待、連続の完全優勝だ。

相手は一応④和田、吉田についていけるかがカギだが絶好調なのは間違いない。

あとはやはり力で⑦稲毛、まだ脆いが瞬発力は負けていない。

稲毛に任せるスーパースター(笑)⑤近藤まで。

②成田はすでにかつての力はなく過信は禁物だ。

三連単
③→④⑤⑦