宇都宮ガールズケイリン初日は中川諒子が逃げた山本レナの番手から差し切って快勝、注目の児玉碧衣は楽々と連勝を16に伸ばした。

６Ｒはレナ→中川→戸田みよ子→山口優衣→門脇真由美→竹井史香→福田礼佳という初手の隊列、ダイジェスト観戦なので初手の詳細が分からないのは残念だが、逃げそうなレナの後ろに中川→戸田という形が早々と出来上がってしまう。

これだといかにも中川がレナの番手から発進して戸田に差されそうな隊列、前回小倉の二日目には中川がわざわざ篠崎新純の前に入ってしまい捲りを簡単に差されたレースがあった。

また同じ負け方をするのかなと思っていたが、今日の中川はここからが素晴らしかった。

打鐘から動きはなく緩いペースで残り１周を切ってレースが動いたのは２角から、門脇が竹井を従えて捲っていく。

中川はこれに併せて発進してしまうだろうと思っていたらレナとの車間を切って門脇を牽制しつつ再度レナとの差を詰めていく。

前を交わしにいったのは２センターから４角あたり、余裕十分に直線でレナを交わした中川が戸田の追撃を振り切って初日を飾った。

これに続いた戸田が②着、逃げたレナが③着に粘った。

中川はいつになく（失礼）上手に走って快勝、兄譲り(笑)？で末は甘いが鋭さは一級品だ。

今日はよく我慢して航続距離の短さをカバー、そもそも完調ならこのメンバーでは元値が違うし、こういう鋭さを生かすレースができればまだまだ上位で戦える。

今日は予想以上にうまく走られたため前が残って車券は抜けてしまったが(笑)、質としてはこちらの望んだ通りのレースをしてくれたのだから満足だ。

戸田は初手から中川後位、中川が今までのように門脇に併せて発進ならともかく直線だけのレースをされてしまってはこれを差せというのは酷というものだ。

今日は展開負け、調子そのものに不安はない。

レナはいつも通りのレースで前受けからそのまま先行、結果的には（連係しているわけではないが）中川に「残してもらった」ような形になった。

私は中川にどこかで捲られてしまうだろうと印を抜いてしまったが緩いペースの恩恵で逃げ残り、500バンクはスローが定番なのでズブズブよりむしろこういうケースのほうが怖いと思う。

７Ｒは山本奈知→東口純 →岡村育子→児玉→小坂知子→矢野光世→高橋梨香、打鐘の２センターからまず梨香がゆっくり追い上げていくがペースが緩いと見るや一気に叩いて残り１周で先頭に立つ。

後続は離れてしまい児玉が外並走から追い上げて２角で一気に捲っていく。

切り替えようとした東口は児玉には離れるが、車群を縫っての気迫の走りで単独の２番手に上がる。

児玉にあっさり捲られた梨香は東口後位に嵌まって３番手、直線入口ではほぼ大勢が決してそのまま児玉→東口→梨香での入線となった。

児玉は軽く16連勝、ここで負けているようでは話にならない。

今回はグランプリのメンバーやそれに準ずる選手は不在なのだからしっかり18連勝まで伸ばすのが最低限のノルマだ。

東口は児玉には離れたが狭いところを割って２番手に浮上、②③着タイプだが実にしぶといし面構えからして強気だ(笑)。

距離を踏まされた割には最後まで脚色もしっかりしていたし自分のレースで存在感を発揮した。

梨香は奇襲のカマシで見せ場、後ろが続いてくれればもう少し面白いレースになったかもしれない。

児玉には力の違いで軽く通過されたがさほど厳しいペースではなく、小坂に踏み勝って東口後位に入り直しての③着はまずまずだろう。

1/29
宇都宮６Ｒガールズ予選２
[車 名 期県]
①福田　礼佳　 108栃
②東口　純　　 108石○
③山本　レナ　 106京
④竹井　史香　 106香▲
⑤山本　奈知　 106千△
⑥中川　諒子　 102新◎
⑦小坂　知子 　104岐

⑥中川の連勝、ここも自在に立ち回って総合力で圧倒する。

相手は初日の内容から②東口、内枠なのでさらに位置は取りやすいだろう。

④竹井と⑤奈知がヒモ、ここは中川が捲りを出すと見て今度こそ③レナの残り目より後ろだ。

三連単
⑥→②＝④⑤

1/29
宇都宮７Ｒガールズ予選２
[車 名 期県]
①岡村　育子　 102埼
②高橋　梨香　 106埼△
③門脇　真由美 102大▲
④戸田　みよ子 102広○
⑤矢野　光世　 104福
⑥山口　優衣　 108佐
⑦児玉　碧衣　 108福◎

⑦児玉で何もない。

連下もやはり安定感で④戸田がリードだ。

初日は展開負けの③門脇と気配はいい②梨香へ。

三連単
⑦→④＝③
⑦→④→②