皆様、おはようございます。

川口オートで開催中の、伝統のG1・キューポラ杯。今日がいよいよ最終日。最終12Ｒは８周回4100ｍの優勝戦となります。
もちろん今日は、この優勝戦の展望コラムにて、皆様のご機嫌を伺います。

Ｖ候補の中心に居た鈴木圭のフライング・反妨という連日の失権行為で始まった今節。３日目には、前代未聞の火災発生による後半レースの開催中止と、波乱が続く展開でしたが、これだけでは終わりませんでした。
昨日は川口現地参戦をしておりましたが、準決勝に入る前、ふと雨雲レーダーをチェックすると、北西の方から迫り来るゲリラ豪雨の雨雲（レーダーで見ると、面積が小さく、かつピンポイントで赤に近い色（雨量が多い事を示す））。１時間以内に強烈な雨が降る事は、その時点で予想する事が出来ていました。
９Ｒこそ良走路で行われていましたが、その頃には黒い雲が北西（４コーナーの方角）から迫ってきており、雷鳴と共に、その中には雷の光も視認できる状況。来るなら10Ｒだな・・・と、10Ｒ試走終了後しばらくして、ポツポツと雨が降り出した事を確認し、「突然の雨ならこの選手」と決めていた新井恵から、普段は決してやらない３連単総流し（⑦→全→全）42点構え。そのすぐ後でした、強烈な雨音と共に、予想通りのゲリラ豪雨。・・・ただ、結果から見ると、願わくばもうちょっと後から（締切間際で）降って欲しかったかな、というのが正直なところ（自然現象を相手に、願いも何も無いのですが・・・）。最初は試走が良かった③中野憲の頭なども売れていましたが、締切後の確定オッズでは⑦新井恵中心のオッズに。上位６点は42倍以下（即ちガミ）という状況の中で行われた10Ｒ、序盤の展開こそ後ろからとなったものの、注文通りの追い込み。やはり突然の雨の強さは折り紙付きです、新井恵。キッチリと頭を奪って逃走、これでもう「誰が来てもOK」状態、願わくば人気薄を連れてこい！の一心。それでも、人気の一角⑤山田達が飛び、少し人気を落としていた①五十嵐が２着に残った事で、配当は万車券手前まで跳ねてくれました。
ありがとう新井恵。そしてナイスファイト、かずおさん。
その後にはすぐ雨は止み、帰宅する頃にはすっかり雲も切れていましたので、大事には至らず（それだけでも良かった・・・）、また車券的にも（他のレースがダメだったので少々マイナスで終わったのですが）満足な１日でした。

さて、こうして迎える優勝戦は、Ａ級の五十嵐が乗っている事もあってオール10ｍかな・・・と思っていましたが、蓋を開けてみると枠番選択の０ｍオープンとなりました。
準決勝１着グループの中のランク上位から予備抽選で１～４番目の選択順を決め、２着グループも同様に５～８番目の予備抽選を行い、その順序で枠番が選択されました。
選択順１番目を引いたのが新井恵、これが３枠を選択。次いで早川清が１枠、大木光が２枠、永井大が４枠。以降５枠から外は選択順＝枠順となりました。

それでは、詳しくは以下本文で。
優勝戦は１車１車の短評形式で、前予想をしてみたいと思います。
今日も、にわか雨の可能性は常にあるものの、基本的には良走路想定とします。



①早川　清太郎　（伊勢崎）　ハンデ　０

　まだ雨が降る前の、９Ｒの準決勝戦を１着でクリアしました。そして選択順２位となって選んだのが、最内枠です。
　一昔前の早川清（スタートに課題有り）では、この位置でも「外からスタート行かれて、内に包まれそうだな・・・」という展開予想になり、強く推せない事も多かったのですが、近況のスタート力（内枠でも切っていける）を考えると、むしろこの枠は絶好となるかもしれません。そこまですぐ外枠に強力なスタート巧者が居ない（永井大を除いては）という状況で、うまく行けばトップスタートも望めるメンバー構成と考えています。そうなると、機力も上位級である事を考えれば、展開次第では逆転の戴冠も十分、という印象です。


②大木　光　（川口）　ハンデ　０

　川口で１、２位を争う湿走路巧者。内が利いている湿走路巧者では無類の強さを発揮し、昨日の準決勝でも、外を選択した高橋貢の猛攻を最後まで凌ぎ切り、１着での優出となりました。
　ただ、良走路となるとこのメンバーではまだ足りない印象で、この１日でどこまで機力を仕上げて来れるか、というところでしょうか。現在の評価では、厳しいかなと思っています。


③新井　恵匠　（伊勢崎）　ハンデ　０

　良走路では近況、お世辞にも良い状態とは言えない中、昨日準決勝10Ｒ、その発売中に降り出した大雨は、まさに「恵みの雨」となりました。そもそもの雨実績も然る事ながら、「突然の雨への対応力」も抜群である事を改めて感じる一戦でした。
　そして優勝戦の枠番選択は１番クジをゲット。選んだのが３枠となりましたが、とにかく現在は、得意であったはずのスタートが完全に鳴りを潜めている状態。すぐ外から強力なカマシが飛んでくる状況でも有り、スタート速攻が戻ってこないと、この相手関係では（後ろから追い上げていくには）やや厳しいかと考えています。


④永井　大介　（川口）　ハンデ　０

　昨日は雨上がりの走路を外一本で快速発揮、試走の勢いそのままに快勝決めての優出となりました。
　そして迎える優勝戦は枠番選択、４番目の選択順となりましたが、おそらく考え得る最高の枠番と言えるでしょう。
　スタートが切れていない新井恵のすぐ外という事で、内側から張り込まれる可能性が少なくなる分、カマシを決めていくには絶好の展開になりそうで、トップスタートから８周回逃げ切ってのＶゴール、という画がかなり現実味を帯びています。
　良走路での機力そのものは、優出メンバーを見ても１、２を争う程。勝利に一番近い位置、状態。ここ数開催の流れを考えれば、本命視せざるを得ません。


⑤五十嵐　一夫　（川口）　ハンデ　０

　この選手にとっても、ゲリラ豪雨によって一瞬で変わった湿走路が奏功した形となりました。内々をキープしながら２着に逃げ残り、優出を決めました。
　現在Ａ級でもあり、優勝戦のハンデ構成はオール10ｍになるかな・・・と思っていたのですが、枠番選択の０ｍオープン戦となりました。となると、このメンバーを相手に、ほぼ互角の戦いをする必要が有り、序盤２日間の動きから考えると、さすがにこのハンデ構成では厳しいかと思います。


⑥金子　大輔　（浜松）　ハンデ　０

　昨日は永井大にこそ敗れたものの、得意の湿走路を活かして２着に入り、優出を決めました。いよいよこの選手も、怪我を乗り越えて記念の優勝戦線に戻ってきた事になります。
　そしてこの優勝戦、選択順６位で巡ってきたのが６番枠。「金子大と６番枠」というのは相性良いイメージで、基本的にあまりスタート速攻のイメージが無い中では、好スタートを決めてくる事も多い枠という印象です。永井大が内に居てスタートを決めてしまう前提では、これを凌いで行ける機力までは無いものの、十分車券圏内には入ってくると考えています。


⑦吉原　恭佑　（伊勢崎）　ハンデ　０

　昨日はスタートも決まり、早めに前を追える展開になった事が奏功し、早川清には捌かれたものの、２着で優出を果たしました。
　オープンで７枠、特段スタート速攻を持っているわけではないため、位置がやや遠いですが、機力は中～上位級という評価であり、序盤で好位置に付けられれば、連下には十分残りそうな印象です。


⑧高橋　貢　（伊勢崎）　ハンデ　０

　湿走路となった準決勝、外目を選択して強烈な追込みを見せましたが、内々を回った大木光には及ばずの２着となりました。
　今節の良走路に関しては、非常に評価が難しいところです。タイムだけを見てしまうと抜群な数字が無いだけに、この大外枠というハンデ位置がどこまで展開を左右するか・・・とは言え、余程スタートで好位置を取らないと、主導権を取りそうな内枠勢のペースが速くなってしまい、追走一杯になってしまうのではないか、という懸念が有ります。とは言え、周回数が延びればそれだけ追い込める余地が増えますので、車券圏内には考えておきたい１車となります。



以上を踏まえて、前予想の目は以下の通りです。

[2017.07.17]　川口　★ナイター
G1キューポラ杯・最終日
【12Ｒ】優勝戦　　4100m（８周）
良
○①早川清（伊）０　[2]
　②大木光（川）０　[3]
　③新井恵（伊）０　[1]
◎④永井大（川）０　[4]
　⑤五十嵐（川）０　[5]
▲⑥金子大（浜）０　[6]
△⑦吉原恭（伊）０　[7]
注⑧高橋貢（伊）０　[8]

（ハンデｍの後ろの番号は枠番選択順）

トップスタートはカマシを決められる④永井大か、或いは最内枠でこらえる①早川清か。いずれが決めてもその後のペースは上がりそうで、他は余程好位置を取らないと戦えず、後ろからの追い込みはそうそう決まらないと見ている。面白いのが⑥金子大で、相性の良いこの枠で好位置を取れれば、勝負できそうな１車。

＜良走路＞
本線（３単）：４－１６－１６７８
押え（３単）：１－４－６７８
押え（２単）：１＝６、６－４


さて、５日間の激闘のクライマックス。どんなレースになるのでしょうか。

本日も、少しでも車券のお役に立てれば・・・と思います。