いわき平ガールズケイリンは２日目、注目の外国勢は６Ｒでエレナ・カサスロイヘが捲りで初勝利を挙げた。

今日は初手から好位につけ、当面の相手と思える梶田舞に併せて発進、最後は梶田に迫られたがこれを退けた。

それにしてもこのいわき平は字面以上にかなり直線が長く感じる。

男子のレースでもまともな捲りでは直線は垂れ気味、Ａ級ではトップクラスの力がある武田憲祐でも完全に捲ったところから３番手に切り替えた成田直喜に差されたり、番手捲りの形になった櫻井正孝もＧ前はかなり詰め寄られていた。

それを考えるとカサスロイヘも辛勝ではあったが強い内容、動きは初日より確実に良化しているし、決勝では仕掛けのポイントもまた修正してくるだろう。

梶田は初手からカサスロイヘ後位、ただついていただけではなく自分でも仕掛けてはいるが、やはり勝ちにいくのであればカサスロイヘより前の位置が欲しかった。

③着が荒牧聖未で私にしては珍しく(笑)◎○▲の順でビシっと決まったが、それにしても安い。

初日に梶田がベルテを負かしたので、もっと梶田の頭が売れてくれると思っていたが予想以上（以下？）のオッズである。

昨日は三連複を二本というのも挙げさせていただいたが、オッズと相談のうえ実際に買ったのは三連単③②①一本であるからなかなか会心ではあったが、もう少し配当が欲しかった。

一方の７Ｒはロンドン五輪の金メダリストであるミリアム・ベルテが12秒３で豪快に捲ったが、さらに凄かったのが石井寛子でこれに切り替えて直線は楽々差し切った。

先述のとおりまともな仕掛けでは最後に苦しくなるバンク、脚をためての捲り追い込みがメイン戦法の石井には非常に合っているのだろう。

ベルテも差されはしたが力は発揮、前のレースと比べるとタイムからして違う。

こちらもやはり力があるし、決勝ではさらによくなるはずだ。

不可解だったのは松尾智佳の先行、一度叩いておかなければ話にならないのは理解できるが、飛び付きを狙っていたようにも見えないし、あれではただの「暴走」ではないだろうか。

ガールズケイリンにはラインの概念は存在しないのだし結果論ではあろうが、まるで石井のために死に駆けしたような形、初日も菅田賀子→門脇真由美→梶田で「３段駆け」のような形になったが、決定的に違うのは菅田や門脇は普段からあのような積極的なレースをしているのに対して普段の松尾は完全にマーク選手、だから非常に違和感を感じるのである。

逆にただ回ってきただけになってしまったのが③着小林莉子、いい時はもっと自分で位置を取りに行っていたように思うがまたまたなんとも消極的なレースになってしまった。

このレースなどはいくらでもチャンスがあったように見えただけに本命視した人間としては非常に不満、むしろ最後に小林にかわされて④着になってしまったが小坂知子のほうが強敵相手によく頑張って自分のレースはできていた。

決まり手は差しではあるが上がり12秒０、石井が尋常でなく強かったのは確かだが、あのペースあの展開で全く自分で動かないようでは、昨日も申し上げたようにすでに完全に追い込み選手になってしまったとしか言いようがない。

04/15
いわき平５Rガールズ一般
[車 名 期県]
①猪頭　香緒里 104岡○
②松井　明子　 102愛
③白井　美早子 102大△
④松尾　智佳　 102媛
⑤小坂　知子　 104岐◎
⑥関口　美穂　 102埼▲
⑦菅田　賀子　 104新

なかなか力の接近したメンバー構成で車券的には面白い。

今回だけの比較だと着順も動きも一番いいのが⑤小坂、連日相手が強すぎたが見せ場は作っている。

あとははっきり言ってパッとしないが枠順込みで①猪頭、近況一般戦では好成績を挙げている。

③白井・⑥関口は故障がちだが本来ならもう少し走ってもいい。

④松尾はせっかく優勝したのにそのあと一度も車券に絡めず、それどころか失格は喫するわ暴走するわですっかりちぐはぐになってしまった。

本来はここなら大本命になっていいが、あまりにもデキが悪く思い切って軽視してみる。

三連複
⑤①＝③④⑥

04/15
いわき平11Rガールズ決勝
[車 名 期県]
①石井　寛子　 104東▲
②ベルテ　　　 000外◎
③小林　莉子　 102東
④カサスロイへ 000外○
⑤梶田　舞　　 104栃
⑥門脇　真由美 102大
⑦荒牧　聖未　 102栃

①石井の強さに異論はないが、自分からは全く動こうとしないのがこのメンバーでどう出るか。

はっきり言って今回などは初日から他の選手が「石井さんどうぞ」と言っているのに近い「ぬるい」展開、決勝で同じようになる保証はどこにもない。

連日自ら動いているのは結局外国勢、３走目になっていよいよ真価を発揮してくるのではないだろうか。

ここは仕掛けのポイントを修正して勝ちに来る。

実績に敬意を表して②ベルテから、連日初手で後方に回されているがこの枠順でどのようなレースができるか。

④カサスロイヘも実力十分、勝負所で俊敏に位置が取れているし高い順応能力を見せつけている。

日本勢はやはり①石井、外国勢二人いると捌くのが難しいが、末の切れ味は抜群だ。

どのようなオッズになるのか難しいが、車券は外国勢同士の決着を大本線に石井を押さえたボックスで。

二車単
①②④ボックス

高知記念決勝は別枠で…。