松戸のお盆開催といえば周年記念だったが、今年はオールスター競輪だ。三十年以上前のうだるような真夏の早朝、指定席券を求める長蛇の列に俺もいた。
M先輩の入院で急遽松戸の担当になったのは何年だったろう。開催がある日は毎晩雀荘へ直行だった。表紙と裏表紙だけが万札で、綺麗に切り揃えられた新聞紙が挟まれた札束をひけらかす両替屋や、すぐにテラをごまかす予想屋を相手のサンマだ。俺は完全にカモだったが、「遊び人」に遊んでもらいたい一心でいくらヤラレても退かなかった。根城となった“リーチ・マージャンS級”は変わらずあった。その向かいの“えびす”の看板は今風の洒落たものに変わっていた。ファンの多くが使うメイン通りから一本はずれた小道を、俺は歩いている。小さな橋や小さな公園が妙に懐かしい。
もう稲垣裕之はタイトル取れないのかなァと喋ったか、どこかに記した気もするが、忘れたころに(失礼容赦)稲垣だ! といきなり降ってきた。きっとセンチメンタルな松戸競輪場周辺散策の影響かもしれない。並びを確認したら村上義弘が前じゃないですか(これ本当です。並びを知る前に稲垣と閃いたンです。信じてくれなくてもいいけど……)。あとは妄想の仕上げ。稲垣が優勝する展開かァ。岩津裕介がピッタリマークなンて単純な競輪には非ず。もうグチャグチャな空中戦を仮定すれば、盟友平原康多の番手がある武田豊樹と、日本一強い新田祐大が相手だ。
〈松戸競輪最終日・第十一競走〉⑤⑦⑨と⑤⑨⑦
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