高松ガールズケイリン決勝は加瀬加奈子が久々の完全優勝、区切りの通算100勝を自ら祝った。

永遠のライバル中村由香里が②着、先に大台に到達した中村だが足踏みが続き、通算勝利数は加瀬と中村が100勝できれいに並んだことになる。

レースは加瀬→竹井史香→中村→戸田みよ子→荒牧聖未→高橋千秋→矢野光世という初手の隊列、まずは後方から矢野が一気に仕掛ける。

加瀬は１車なら出すし２車以上なら突っ張るのが基本、あっさり矢野の番手に収まる。

残り１週のところで加瀬は早々と発進、このときに中村はすかさず加瀬の番手に追い上げる。

中村に踏み負けた竹井はその後位に降りて両者が入れ替わった形になる。

荒牧は完全に不発でそのままの隊列で直線へ、中村が襲いかかったが加瀬がわずかに振り切って完全Ｖと通算100勝を決めた。

中村はよく追い込むも届かず、地元竹井は勝負どころで中村に加瀬の番手を明け渡してしまったがなんとか③着に食い込んだ。

加瀬は見事な完全優勝、絶対的な存在とはいえなくなってきたが、それはあくまでもトップクラスの話、依然有力選手のひとりであるし、ガールズケイリンの象徴であることは変わらない。

先に中村に通算100勝を達成されてしまったが、今回の完全優勝で再び通算勝ち星は追いついた。

区切りの勝利が久々の完全Ｖ、やはり千両役者だ。

中村は骨折明けで本調子にないとはいえさすがの走りで面目躍如、勝負どころでしっかり加瀬の番手を確保した。

これまでガールズケイリンを引っ張ってきた両者のワンツー、名勝負はまだまだ続いていく。

地元の竹井が健闘の③着、今回は番組に助けられた面もあり、全体的に更なるバワーアップが必要だ。

荒牧は大外枠に泣いた形、あの隊列だとまずは矢野が仕掛けたときについていって何かしらのアクションを起こすしかなかった。

予選の二日間は出色のデキで中村を完封していただけに悔やまれる。

さて、一方の西武園ガールズケイリンは二日目、小林優香は連勝街道をばく進、梶田舞も連勝で決勝に駒を進めた。

６Ｒは松井明子→梶田→岡村育子→浦部郁里→野口諭実可→金田洋世→山路藍、ダイジェスト観戦で初手の詳細が分からないのが残念だが、各自ともかなり意思が入った初手になっていて興味深い。

金田がアクションを起こすと浦部が先に動いて松井の後ろに入る。

車間をあけていた梶田は３番手、浦部に続いた野口が梶田後位に切り替えて岡村の外で並走になったところを最後方から山路が一気にカマして先行する。

山路のスピードがよく浦部は飛びつけず、外から梶田が捲ってその後位は野口が踏み勝って追走する。

山路を捕らえた梶田が連勝、野口も浦部を乗り越えて連日の好マークで②着に流れ込んだ。

先行した山路が③着に残り、浦部は届かず④着になった。

梶田は連日危なげない走り、詰まるのだけが怖いという組み立てに徹した。

実績から連勝は当然、決勝でどのような走りを見せてくれるか。

野口は初日に続いて大駒をしっかり追走、岡村と浦部に外並走で踏み勝っており、決して楽な展開ではない。

山路は単騎でカマして見せ場十分、初日は中途半端に終わったが今日は力を出し切った。

足場が作れなかった浦部はわずかに届かず④着も辛うじて決勝進出を決めた。

７Ｒはダイジェストではすでに動いた状態、濱田瞳→山本奈知→小林→田中麻衣美→関口美穂に高橋梨香→猪子真実が上がって小林後位が並走となる。

高橋が外並走から仕掛けていくが、小林がこれを楽々併せて前団を一気に叩くとあとはひとり旅、高橋は番手に降りるも離されてしまう。

後続は濱田が第２先行の形になり番手に山本、高橋後位から切り替えた猪子がそれに続く。

小林はぶっちぎりの圧勝で早めに踏み込んだ山本が②着、猪子も続いて③着に流れ込んだ。

小林は余裕の22連勝、今場所は止まりそうもない。

山本は好枠を生かした運び、今日は強引に行かないでしっかり決勝に駒を進めた。

猪子は絶好調、高橋後位追走からがら空きになった山本後位にうまく切り替えた。

高橋は小林より先に仕掛けようとしたが完敗、補充で決勝へは行けないのもあるが、着はともかく小林後位を狙うより力勝負に出た気合は買いたい。

09/01
西武園５Ｒガールズ一般
[車 名 期県]
①高橋　梨香　 106埼◎
②濱田　瞳　　 106青○
③関口　美穂　 102埼
④金田　洋世　 106神▲
⑤松井　明子　 102愛△
⑥岡村　育子　 102埼
⑦田中　麻衣美 102新

106期勢の争い、特にワンランク上の実績がある①高橋が地元でしっかり決めたい。

動いて戻しつつある②濱田、予選２は中途半端になってしまった④金田が相手となる。

穴は初日に惜しい④着があった⑤松井と、印は回らなかったが一般戦ではしぶといところを見せる⑥岡村も押さえたい。

三連単
①→②④→②④⑤⑥

09/01
西武園11Rガールズ決勝
[車 名 期県]
①小林　優香 　106福◎
②梶田　舞　　 104栃○
③猪子　真実　 104愛△
④山本　奈知　 106千
⑤野口　諭実可 102群▲
⑥山路　藍　　 106京
⑦浦部　郁里　 102千

①小林で断然、ここもあっさり通過が濃厚だ。

他の選手は結果はともかくいかに小林を苦しめられるか、包み込んだり後方に回すという組み立てができるかを見たい。

実力で小林に次ぐのが②梶田、どのような作戦で臨んでくるか注目だ。

力勝負に出てしまいそうな④山本や⑥山路よりはマーク戦が冴えわたる⑤野口とこちらも絶好調の③猪子が妙味か。

三連単
①→②→③⑤

最後になるが、富山記念「瑞峰立山賞争奪戦」決勝はＧＰ王者・金子貴志が優勝、前を任せた浅井康太が早めの仕掛けで展開が向いた。

今回の成績を見てもはっきりしているが、自力では一枚落ちても前を任せた選手が頑張ってくれるのは金子の人徳か。

弟子の深谷知広の番手は指定席、まだまだ活躍が見込める。