ボートレースクラシックがあす開幕します。今年は昨年に続いての尼崎です。
ボートレースクラシック、古くは鳳凰賞、後に総理大臣杯と呼ばれたレースは、平和島開催が多い印象です。

平和島開催の総理大臣杯は、初めて見た競艇中継がそれだったこともあり、自分の中では総理大臣杯＝平和島くらいになっています。

そんな平和島総理大臣杯の中でも2002年、野澤大二選手が優勝した開催は印象的でした。今回はテーマからはやや逸れるかもですが、取り上げてみたいと思います。

その前年のモーター更新後、歴史に残るオバケモーターが登場しました。今でも場内に展示されている３６号機です。
夏に女子リーグで松村昌子（当時は三品昌子）の初優勝を実現させたのを皮切りに、乗り手を選ばずに勝ちまくっていました。

ちなみに、３６号機の戦歴はひまひまさんのアーカイブにありました。
http://www.interq.or.jp/ito/kiida/kyotei/Motor/M200104036.html
１着８３回、２着４９回、２連対率６４％、３連対率７８％、勝率７．５５、さらにダービー選考期間の勝率は７．７４で、選手だったら出場可能な数値でした。

それほどの戦歴を持つモーターに、ＳＧの総理大臣杯で誰が乗るのか。大会前から話題に上っていました。
そして、手にしたのは地元東京のホープ・野澤大二選手だったのです。

野澤選手はオバケモーターのパワーを遺憾なく発揮し、見事にＳＧ初優勝を果たしました。強風の中での優勝戦も、力強くトップスタートを決めてのことでした。

残念ながら野澤選手はその後は派手な活躍とは言い難い印象ではありますが、それが却ってオバケモーターの凄まじさを物語っているかもしれません。
もう、こんなモーターが出ることもないでしょうが、また出現してほしいと思う気持ちがあるのは確かでもあります。