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勝者なきオールスター競輪

2019/08/19 18:24 閲覧数(855)
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 冒頭から恐縮ですが、「勝者なきオールスター競輪」なる題名は日本語としておかしい。選手側の勝者はまぎれもなく新田祐大であるし、車券を買う側にも枠複1,860円、枠単2,150円、車複3,190円、車単3,500円、三連複10,670円、三連単32,580円、ワイドの450円、650円、1,760円の的中により勝者は存在するはずだから。
 私がいう「なき勝者」とは四対二対二対一となった番組を「北の番手捲り奏功」もしくは「それを許しちゃオシマイよ」と推理した二派を指し、双方とも前掲の的中車券はとりにくかろうという意だ(もとより三派四派五派でも足りないのお叱りは覚悟の上。あの崩れ加減をほどよく予想した御仁には祝意を評します)。
 余談だが誘導員早期追い抜きが一発失格(しかも即斡旋が消され二ヵ月走れないという「重罪」だ)となり、正攻法からの突っ張り先行がなかなかに難事となった。実際失敗して失格という場面も見ている。更なる余談になるが、七月六日・佐世保F1の黒沢征治は上手だった。赤板前から誘導との車間を空けながらドンピシャの突っ張り? で後ろの「栃木―栃木-栃木」をきれいに引っ張ってしまった。
 菅田壱道の絶妙の突っ張りで「福島―福島-福島」がきれいにつづいた時、前掲二派の喜怒は極に振れるのだが、約六百㍍後、今度は選手数人の如意不如意による作用反作用が、観戦者の哀楽を微妙に揺すぶることとなる。
 新田祐大の単勝、佐藤慎太郎の複勝、諸橋愛の複勝があるなら、両派から勝ち頭が出る可能性もあるのだろうけど……では、おそろしくお粗末な結びだなァ。
 追記――。これ以上ない展開となった最終バック、新田祐大の頭の片隅に、こわいのは渡邊一成の差しだけ――そう浮かんだと妄想する私は、あいかわらず甘い己の予想に苦笑いするしかない。

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