ジソウという言葉が何回も飛び交った。児童相談所と児相はひびきがあまりにも異なる。なんでも略せばいいってもんじゃなかろう。それとも今や通例にて私だけが奇異に感ずるだけなのかしら。ひとりブツブツ声にせずつぶやくと画面はCMに移り、もどったら今度は、どちらが何円お得かという特集が始まった。地上波のテレビの視聴率は高齢者ほど高いというが、我が身に照らせばそのデータは正しい。
いきなり話は変わるが、函館で記念競輪が始まった。初日の4レースも前述のどちらがお得かの特集で扱ってほしかった。
原田研太朗(徳島・98期)には、例によってというか、単騎でやりたいくちの原田をおもんぱかり、同県でも室井健一(徳島・69期)は付けない。が、それでも角令央奈(福岡・98期)はマークするという。同期ということもあるのだろう。などと想像しながらレースを見ていた。車券は買っていない。でも時間を合わせてライブで見た。本線は小畑勝広(茨城・115期)-武藤龍生(埼玉・98期)-柿沼信也(埼玉・91期)で、ハコ差し、ズブズブの順に一、二番人気、つづいての三番人気が原田-角だった。皮肉屋の私が興趣をもよおすのは、両線もしくは98期の対決などではなく、原田マークを選んだ角と原田に付けない室井、どちらが先着するか、要はどちらがお得なのか、その一点に尽きる。
結果は、終始本線の後ろに位置した室井が4着、捲り不発の原田の後ろから踏んだ角は5着、着差は一車輪であった。一車輪ぶん原田に付けないほうがお得だったわけだ。そのことのなにが面白いのだと失笑されたとしても、私にはそれがけっこう以上におもしろいのだから仕方がない。
附記。一次予選から二次予選への勝ち上がりは、1着から4着まで全員で、5着は10名(十一分の十の高確率)である。ものすごくお得だったか、そうでもなかったかは、書いている時点ではまだ分からない。
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