読者諸兄の皆様、お久しぶりです。
拙著「平成貧窮問答歌」では多大なご支持をいただきありがとうございました。

しばらく欠場している間にGamboo「コラム」から「ブログ」へ、私が毎日書いていたのはもはや遠い昔のようだ。

たまに何か書こうかと思い立つも書いては消し、書いては消しの繰り返しで結局退避、よくもまあこんな面倒なことを毎日当たり前にやっていたなと今更ながら思う。

最近は「ツブッター」にも出没しているが、お手軽な反面やや物足りなく、特に能書きを垂れるには文字数が圧倒的に足りない（笑）。

しばらく暇になったことだし年末の少しの間だけ復活して、また能書きを垂れてみることにした。

長期欠場していただけに書きたいことだらけ、特にあまりにもひどい最近の競輪にはモノ申さずにはいられない。

もちろんガールズも完全解説、例によって愛を込めて（笑）どんどん「喝！」を入れていくのでどうぞご覧いただきたい。

つい先日の話になるがとある作家がとある雑誌のコラムでこんなことを書いていた。

「ベテラン選手のなかには若手が自分たちのために先行するのが当たり前だと思っているようなのがいて、暴走すらほめてしまうのはいかがなものか。」

「最近は団体戦の要素ばかりが強調されすぎていて、個々の持ち味が生きていない。」

詳細の相違はあるかもしれないがだいたいこういう内容の記事だった。

全く仰る通りで大いに賛同、関係者は軒並み「絆」だの「道」だのと感動の大安売りでいささか食傷気味のところへよくぞ書いてくれた。

今の競輪は「絆」だの「道」だのを強調するあまり、本来勝負の世界で極めて当たり前のはずの「（全員が）勝つ、あるいはひとつでもいい着を目指して全力を尽くす」ということとかけ離れてしまっていないだろうか。

選手同士で見せつけ合うだけの無駄な動きで勝機を逸するケースのオンパレード、勝負を度外視した暴走やハナっから失格上等のデタラメなブロックも日常茶飯事だ。

これらはいずれも車券を買っている客を置き去りにする行為、「博打の駒」などという言い方は傲慢で好きではないが、選手が選手同士や関係者の方ばかり向いていて「車券の対象」であるという意識がいささか希薄だと言わざるを得ない。

しかも「絆」だの「道」だのがもっともらしい「言い訳」になってしまっていて「だから仕方ないよね」と言っているようにしか見えないのがよくない。

「ファンのために」とか「車券に貢献」とか思ってもいない事は言わなくていいから自分が少しでもいい着を目指すために全力を尽くすという最低限のことはやってほしい。

結果としてそれが一番車券に貢献してファンのためになるのである。

ラインというものが競輪に「コク」とでも言おうか「深み」を与えていることは私も決して否定しない。

しかしそれが強調されすぎるあまり基本的に個人競技であるという大前提が疎かになってはいけない。

それではガールズへ、ガールズは少なくとも全員が自分のために走っている。

12/26
前橋6Rガールズ予選2
①當銘　直美　　114愛知◎
②新井　美菜　　116埼玉△
③神澤　瑛菜　　116群馬
④高橋　朋恵　　108東京▲
⑤奈良岡　彩子　104青森
⑥小坂　知子　　104岐阜○
⑦飯田　よしの　106東京

先行ゼロ車で極めて難解、超スローペースが濃厚だ。

①當銘は初日終始外を回らされてしまい⑥着と大敗、まだまだレースは下手だが立川では細田愛未を相手に予選連勝しておりその前の松戸も予選連勝と脚力的には申し分ない。

最低でも②着が必要な一戦となるが好枠に転じて初日よりはうまく立ち回れるだろうしお手並拝見だ。

相手はまず⑥小坂、周りのレベルがぐんぐん上がっているのに2期生で年齢的にもそう若いわけでもない（失礼）この選手が年々成績を上げているというのは驚異的だ。

レースセンスは抜群、ほとんど天才と申し上げていいが、やはり決め手という部分に課題があり①着は少ないのでここは対抗評価とする。

④高橋朋恵はぐんぐん力をつけている一車、今年は抜群の練習環境を求めて東京に移籍した。

特にレーススタイル的にも小林莉子の存在が大きいのだろう。

今年はなんとすでに優勝3回、特にホームとなった立川で強力メンバーを一蹴したのは驚いた。

初日も完璧なレースで快勝、こちらが本命でもいいが、初日は展開が読みやすくやるべき事がはっきりしていたのでここでどんな立ち回りを見せるか注目だ。

力でねじ伏せようとしてしまうと危ないので充実ぶりは認めつつもここはあえて3番目の評価になった。

あとは當銘が前目で立ち回ってくれれば枠なり追走を前提に②新井が穴、新人は当たり前だが軒並みレースが下手でアテにはならないがただついていくだけでいいのだから面白い。

⑤奈良岡はレース運びは安心して見られるようになった一方で以前のような一発の魅力は激減、ここは他にも巧者が揃った組み合わせで押さえまで。

少し買い目が多くなるが混戦で配当もそれなりにはなるだろう。

三連単
①→⑥→②④⑤
①→④→②⑤⑥
①→②→④⑤⑥
④→①→②

12/26
前橋7Rガールズ予選2
①小林　彩乃　112群馬○
②明珍　裕子　104福島
③田口　梓乃　102山口△
④日野　未来　114奈良
⑤向井　円　　114大阪
⑥太田　美穂　112三重◎
⑦高木　佑真　116神奈川▲

6Rで手を広げた分こちらは絞って、⑥太田美穂の連勝で堅い。

予選は3連勝中、自在性を増して安定感が出てきており相手関係も手頃なここは久々に優勝の大チャンスだろう。

ここは展開もかなり読みやすく、前受けして⑦高木が強引に叩いてくるなら使うし遅ければ突っ張ってしまってもいい。

いずれの場合でも恵まれるのは地元①小林彩乃でこれが相手本線、もうひとつ成績がまとまってこないが脚はそこそこあるのでここはしっかり決勝に乗りたい。

高木はエンジンのかかりが遅く現状では上位クラスに入るとスピード・瞬発力が足りない。

一気に加速するカマシ・捲りよりは前受けあるいは早めの進出から自分のペースでジワリと駆けたいタイプだが、ここはどうやっても苦しい展開になりそうなので評価は3番目となる。

しかし自分の形になればかなり粘るタイプ、これからトップスピードがついてくれば将来的には面白い存在だしルックス的にも注目だ（笑）。

ちなみに「タカギ」ではなく「タカキ」で濁らない。

あとはレース巧者の③田口、初日は初手で美穂マークも小坂に剥がされてしまった。

やはり1期生でこれまで生き残ってきた選手達は総じてレースが上手、新人と比べるともう全然違う。

三連単
⑥→①→③⑦
⑥→⑦→①③

12/26
小倉6Rガールズ予選2
①戸田　みよ子　102広島
②寺井　えりか　114北海道▲
③高橋　梨香　　106埼玉◎
④齊藤　由紀　　112愛知
⑤内村　舞織　　112福岡○
⑥清水　彩那　　116静岡
⑦増茂　るるこ　102東京△

③高橋梨香と⑤内村は西武園で三日間対戦したばかり、予選は二日間ワンツーで1勝ずつ分け合って決勝も仲良く？⑥⑦着と並んだ。

予選では連日内村の後ろに梨香が入る形で初日は梨香が差し切り、二日間などは初手から内村がわざわざ梨香の前に入ってしまい何を考えているのかと思ったら加瀬加奈子が先行してくれたので一転して内村が番手の好展開になり勝っている。

両者は初日も対戦しており内村が勝って梨香は③着、比嘉真梨代が逃げる意外な展開になった。

レースを作れるのは断然内村のほうで梨香は組み立てに難がある一方捲り差しの決め手は魅力がある。

ここは組み合わせ的にも内村が逃げてしまいそうなので梨香の一発に期待してみたい。

もちろん内村が大本線、オッズ的に裏は返さないがもちろんこちらの頭も有力で、内村から買う方は梨香以外へ買うのが面白そうだ。

あと注目したいのが③寺井、最近まで全然買う気がしなかったが松山でたまたま脚が「たまって」（「ためて」ではない）予選③着と最終日は捲り快勝した。

それで今回どんな動きをするかと見ていたら初日は内に詰まって⑤着、しかし控える形を模索しているのであれば失敗しながらもレースを覚えてくれば脚力的にはそう大きくは見劣らないので今後も穴を出してくれそうな雰囲気はある。

最後に相変わらず強いのか弱いのかよく分からない⑦増茂、久々に優勝したかと思えば次の場所はあっさり予選落ちという有様で掴みどころがない。

こういうタイプはオッズで買うしかなく人気サイドの時は本命にしづらい。

これに輪をかけて安定性に乏しいのが④齋藤、脚はいいがもう少し追走技術を磨かないとたまたまでしか走れない。

三連単
③→⑤＝②⑦

12/26
小倉7Rガールズ予選2
①山口　伊吹　　116長崎◎
②佐伯　智恵　　114広島△
③三尾　那央子　114北海道
④高橋　智香　　112愛知○
⑤黒河内　由実　110長野▲
⑥比嘉　真梨代　114沖縄
⑦中西　叶美　　112愛知

二桁（110）期以降のフレッシュな組み合わせ、
こちらも人気になると思われる①山口と④高橋智香が近況よく対戦している。

デビュー時はイマイチの印象だった山口だが少しずつ真価を発揮、防府では完全Vの初優勝を飾っている。

ただ航続距離は短い印象、トップクラスに入ると現状は自力では厳しいか。

智香は防府では山口に完敗もその後充実一途、川崎では予選で山口を差し切って今回初日も山口と増茂がモガキ合ったとはいえものすごい脚でまとめて差し切った。

力は両者互角と見るがここは枠利と自力形の強力な相手が不在で好きなレースができそうな山口を上位に評価する。

智香は勝ったとはいえ初日はレースとしては失敗、ここは本来の前々の立ち回りで最終的に山口の番手奪取から逆転も十分だ。

いずれにしても両者の一気打ちが有力、裏表買う代わりに連下は捻りたい。

近況チグハグで一時の気配にない⑥比嘉と走ってみないと分からない⑦中西がいずれも外枠でもあり消し、脚はともかく立ち回りは上手い⑤黒河内と山口にスンナリついていければ②佐伯を拾う。

三連単
①→④＝②⑤
④→①→②⑤

12/26
玉野1Rガールズ一般
①野口　のぞみ　110長崎◎
②田中　麻衣美　102新潟▲
③浦部　郁里　　102福井○
④杉沢　毛伊子　104静岡
⑤橋本　佳耶　　114熊本
⑥日野　友葵　　108愛媛△
⑦加藤　舞　　　116秋田

①野口のぞみはそもそも逃げてしまってはたいして強くないがそれにしても今回は負け過ぎ、それでもここでは力が抜けており負けられない。

力的には⑤橋本が続くのだろうがおそらく前受けののぞみに対してまともに飛び出して残れるかは微妙、逆に遅くなっては突っ張られてしまう。

デビュー時は全くレースになっていなかったのがぐんぐん力をつけて普段の一般戦のレベルならすでに楽勝できる選手だが、ここはそう甘くはなくのぞみを負かしにいってしまうと着も怪しくなる。

④杉沢にも同じ事が言えてこちらも一般戦では安定株、自力でも勝ち負けになっているがここは相手が違う。

ちなみに杉沢の二日目⑥着は大喝！どうやってもいい展開にしかならないレースだったのに完全に失敗だ。

主力勢が前を取りたい選手ばかりなのだから①番車で自分が前を取って大駒を1車だけ迎え入れる一手、それを初手で下げてしまったためにどんどん上がっていく主力勢に対応できず中途半端に追い上げて消耗してしまった。

今年はギリギリのところでよく踏み止まったのは評価しているが、厳しい戦いはずっと続くのだからまたすぐ元に戻らないように頑張っていただきたい。

話が逸れてしまったが橋本や杉沢がのぞみにまともに自力で抵抗して苦しくなるとのぞみから薄目のぶら下がりが妙味、のぞみが前受け前提となると枠なりに内枠が恵まれるのがセオリーだが②田中麻衣美はいかんせん位置取りに難があるのでやはり元祖マーカー③浦部のほうが計算はしやすいか。

あとは追い上げ狙いの⑥日野、いずれにしてもうまく位置が取れても最後までついていけるかは怪いが（笑）、のぞみが引いてカマシ・捲りではなく前受けから突っ張ってくれるのを祈るしかない。

のぞみにとっても力でねじ伏せようとして後ろが離れて橋本や杉沢に番手に嵌られるのが一番まずいのだからそうならないように、ここはしっかり勝ってもらおう。

三連単
①→②③⑥→②③④⑤⑥

12/26
玉野6Rガールズ決勝
①宮地　寧々　110岐阜◎
②林　真奈美　110福岡○
③板根　茜弥　110東京
④坂口　楓華　112京都▲
⑤加藤　恵　　112青森
⑥東口　純　　108石川△
⑦三宅　玲奈　108岡山

実力接近のうえに動きたがる選手が多く難解極まりない一戦、安定感では予選の成績通り②林・④坂口がややリードもスンナリ収まる気がしない。

思い切って①宮地の初優勝に期待、今回は③③着だが近況はいくら相手が軽いとはいえ予選で①着を量産しており気配は上々だ。

向日町では初優勝を意識するあまりベテラン加瀬に翻弄されてしまい悔しい思いをしただろうがすでにいつ順番が来ても驚かない。

出入りの激しい展開が濃厚、林も坂口も航続距離は長くなく冬場の重いバンクで消耗戦になれば宮地のパワーが生きないか。

くれぐれも飛び出さずに好枠で脚をためて一発狙ってほしい。

相手はやはり林と坂口が本線、オッズも割れると思われるので一応裏も返したい。

あとはやはり立ち回りの上手な⑥東口に目がいくが③板根も前回あっと驚く初優勝を飾っているし⑤加藤も暴走さえしなければ十分圏内、得点的には明らかに落ちる⑦三宅玲奈もいくら地元とはいえ今回はやたらに動きがよく全員にチャンスがある。

三連単
①＝②④→②④⑥