私は東北の片田舎出身、秋といえば楽しみより冬になる寂しさのほうが先に立つ。社会人になり岩手競馬から公営競技を始めた私だが、当時は他場発売もほぼなく岩手競馬のみをやっていた。上山、三条は知っていたがその他地方、中央は全く知らなかった。しかも岩手競馬は冬休みがある、1月半ばをすぎれば3ヶ月間近くのテレトラックはお休みになり、パチンコ屋に行くしか無くなる。　　　　　　そんな秋の楽しみはやはり収穫祭、山のもの、里のものがとにかく旨い！実家でも栗や豆、新米、きのこ類、柿や野菜などとにかく食べ放題だった。そして秋の岩手競馬はプレゼントもたくさんあった。ウインナーやハム、ビールも月に何回かもらえた。冬が厳しい東北ギャンブル民にとって幸せな季節だった。　　　　　今はネットで競馬も競輪も自由自在だが、当時は現地に行くしか無いのでとにかく早起き、先着100人に間に合えば嬉しいご褒美があったものだ。急ぐためにスピード違反で白バイに捕まったものだ。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　競輪の秋といえば私にすれば競輪祭、武田平原の無双が続いていたあの時代だ。最後の最後でキッチリ決めてくる関東勢、そんな馬鹿なそんな続く訳無いと…ことごとくハズレまくった。そして去年我が東北魂が4人、新山ー守澤で厚く熱く買ったが…関東に抵抗されまたしてもハズレ。一度も当てたことのない競輪祭、2023こそ当ててお金の収穫祭をしたいものだ。冬になる前に…終